腐向け

□兄と弟4
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ラディッツ「あいつら、付き合って…!」それならわかる、兄が誰も彼もフッていることに。
知らされていなかった、気づかなかった兄が皇嵐と付き合っていたことを。平日も休日も兄は自分とよくいたのだから。
それにあぁやってキスもされていたから、気づけるはずがない。
ドアを急いで開けると、兄は電話を切って己の行動に驚いたのか一瞬目を見開きすぐに薄く微笑み言った。
カリグラ「そういうことだ。おれは、








皇嵐と付き合っている。結婚前提でな。近いうちにはこの家を出て彼女と暮らすつもりだ。」今から会いに行ってくると兄は言って黒色のジャケットを着て、一階に降りていこうとする。
ラディッツ「おい!、待て…!!」パンっ!と、兄に伸ばした手を振り払われる。目を見ると赤と黒の目が絶対零度より冷たい氷河を思わせるように睨んでいた。
カリグラ「俺が嫌いなら、会うなと言ったはずだぞ。ラディッツ…触れるな。」そう冷たく告げて、カリグラはまた降りていった。

カリグラの姿をただショックで呆然と見つめることしかできなかった。
好きだった女を取られたからか、それとも双子の弟である自分に知らされなかったからか、それとも……ラディッツは三つ目の想いを受け入れず呆然と立っていた。
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