腐向け

□一度生を受けて(カリグラ×ラディッツ)
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人間五十年 下天の内をくらぶれば(人間の一生なんて五十年、天から見れば一日だ)
夢幻のごとくなり(夢幻のようにはかない)
一度生を受けて 滅せぬもののあるべきか…(死なないものはいない。必ず滅びるのだ)。
朗々と小唄が紡がれていた。夜空の下の広い広い平原で…。黒く長い髪をした男が、赤いマントを靡かせながらこの世の無情さと悲哀さを込めた唄を謡っていた。
「…『敦盛』か。人が死んだところで大層なのを唄うな。」ざっ、と謡っていた男と同じ見た目を持った男が現れた。
カリグラ「…なんだ、知っているのか?。この唄を……ラディッツ」そうこの平原で死んだのは…カリグラが封印された器のラディッツだ。弟の悟空と共に。彼は死んだ。仲間は彼の死を気にせずはおろか、忘れて…。
でも、友と彼の娘たちは悲しみうらんだ。今、ここにいる彼は…?。
霊体だ。彼は死と同時に世を怨んだ。なにもうまくいかない世を。恨み、死んだ。それで今はこの有り様なのだ。
ラディッツ「…長谷部国重…バカパクリがよく謡っていたからな。」
カリグラ「こいつは国重には、思い入れが深い唄だから。奴のかつての主…織田信長が愛していた唄だ。」
ラディッツ「あぁ、第六天魔王と言われていた男か。」
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