リクエスト(捧げ)

□雨、心は晴天
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梅雨の時期のせいか、先程から雨が止みやまない。
ザァァ…と、大雨のなか忠志は彼…カリグラがいる森まで走り続けた。
こんな時期だ、森のなかでいくら彼でも暮らしにくいであろう。この時期の間だけでも彼といようと走り続けた。

ー森ー
雨が静んだころ、忠志は森についた。傘をたたみ雨のせいで滑った土を歩く。
「カリグラさぁぁーん!」彼の名前を呼ぶが、おかしい…。いつもならフラりと現れるはずなのに。
返事もなければ気配もない何故なのだ。奥にいるのだろうか、と名前を呼びながら探すが現れない。
「…なんで、来ないのかな…」すれ違ったのだろうか。彼と。
ギュッ、と彼がくれた首飾りを握りしめる。すると声が聞こえてきた。
「ここでなにをしている、忠志。」後ろを振り向くと普段とは違い現代の私服を着たカリグラが手に細かいデザインが書かれた紙コップを持って立っていた。
「今日でーとの約束していたか?。悪い、少し喉が乾いてな遠い町までコーヒーを買いに「カリグラさんっっ!!!、良かった!。」っわ!!」どうしたんだ!?、といきなり抱きついてきた忠志にカリグラは驚いて声をあげる。
「…カリグラさんのっ声が聞こえないから…いなくなったかと思ったんですぅ…!!!」うわああん!!、と忠志は大声をあげて泣きはじめる。
カリグラは戸惑ってなにをすればわからなく戸惑うしかない。もう片方の手でとりあえず頭を撫でて、落ち着け大丈夫だとカリグラはいった。
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