戦国BASARA

□名もなき恋の歌
1ページ/5ページ

ー美濃ー稲葉山ー
かつて、織田信長の妻・濃姫の父親斉藤道三が納め、甥の龍興がいた城だ。
いた、と過去の形にするのは変わったからだ…
「…で、なんで君がいるのかな?。」この男…かつては道三の弟子で斉藤の家臣。今は稲葉山の主にして豊臣の軍師竹中半兵衛にだ。
濃姫「あら、悪いかしら?。せっかくの幼馴染みが父の城をどうしているかを見に来て。」
半兵衛「…濃姫…君の神経には恐れ入るよ。」濃姫、織田信長の正室にしてこの城の主であった斎藤道三の娘。そして半兵衛の想い人だ。
あまり知られていなかったが、半兵衛がかつて幼名の源之助を名乗ってた頃一時期斎藤家の城に住んでいた。その時濃姫と濃姫の従兄明智光秀と知り合った。
そして今は濃姫は織田信長の妻…即ち敵同士なのだ。今の現状を抜いても半兵衛は、濃姫の甥・龍興に謀反を起こして城をとった身内の敵なのだ。
濃姫「…あなたの方こそ、易々と敵方の妻を客扱いしていいのかしら?。」
半兵衛「勿論さ、信長の妻…その肩書きだけでどの国にも売れるからね。」
濃姫「それなら父上がしてきたように毒入りの茶や団子を渡すものじゃないかしら?。」クスリ、と笑い濃姫は半兵衛に告げた。
濃姫「ねぇ、父上の弟子だったあなたならできるでしょ?。」その言葉にやれやれと半兵衛は頭を抱えた。この女には一生敵わない。きっとだ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ