腐向け

□お屠蘇気分
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三日月の光に照らされてカリグラの髪の毛は女人のように優美に淡く輝く。
そして肌も透き通った純粋な神秘の光を放っていた。カリグラは人間であっても現在は死人で、そして魔物。でもそこにあるのはまるで天使のような純粋なものである。
普段は性行為したあとも己は彼に攻められたことで気絶していて全く見れずじまいであった。朝もカリグラが早く起きていて起きる自分を眺めている。
こんな子供のように愛らしい寝顔を見せてくれたことはない。
空いているスペースに座り、ラディッツはカリグラと声をかけて起こした。
「…んにゅ…」カリグラがけだるげに目を擦り覚ます。というかんにゅ、ってなんだ。んにゅ、って。可愛すぎか。
「ほら、水だ。飲め」コップを差し出すと嫌だ、と言ってくる。
「いらん……」
「気分が悪くなって嫌になるのはお前だ「ラディッツが飲ませてくれよー」はっはぁ!!?」
「めんどくしゃいもん…」何可愛い事言ってんだ、マジで。さっきからフェロモンだしまくりでこっちはムラムラしているというのに。
「お前、酔い覚ましたあとに恥ずかしがっても知らんぞ…!!」注いだ水を口に含み半開きになったカリグラの口に重ねた。
「…っん、ふぅ…!!」首に手を絡ませてカリグラはラディッツが流し込む水を飲んだ。
「…っは、カリグラ…いいか?」クタッ、と自分の胸元に寄りかかるカリグラにいうとぅん…とあえぎ声のような声で返事をしてくる。
ちらり、とのぞき込む肌を見ればほんのり真っ赤で色っぽい。
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