腐向け

□いつも振り回してくる君
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「おいラディッツ、次はこっちに行くぞ。」毎度毎度…、ほんとに彼は自分を振り回す。やれ次はあそこだ、次はこっちに行くぞと。
「オレの体力を考えろ!、バカリグラ!!。」この体力おばけめ!、とラディッツはカリグラにいう。
「ん??、なんだ?。」当の本人はなぜ怒られないといけないといいたげだ。
「オレは疲れたと言ってるんだ!、わかるか!?。」
「若いのにかぁー?、…体力まだあるだろ。」肩を抱きしめ、カリグラはラディッツの耳元で低く囁く。
声が腰に響いて、下腹部が疼いてしまう感覚がしてラディッツはカリグラを殴ろうとするが軽々と避けられてしまう。
「死ね!!、囁いてくるな!。」
「オイオイ…、仮にも逢瀬を重ねる恋人に対しての態度か?。」ツンデレだな、と言いカリグラはまるで軽いものを抱き上げるようにラディッツを姫抱きにした。
「そんなに無理なら、これはどうだ?。」
「はァァ!!?、軽々とするな!。」
「なんだ?、リビングとかで交わるときもしてるだろ。ベッドに運ぶまでのあいだとかな。」バキぃ!!、おもいっきりカリグラの顔面を殴る。
ああ腹立つかな、傷一つつかないその立派な眉目秀麗なご尊顔に!。
「堂々とそういうことをいうな!、バカリグラ!!。次はきさまの顔面に岩塩ぶつけるぞ!。」
「無駄にしみる攻撃はやめろよ、ラディッツ。」そういいつつかるがると外から自宅へと自分を運ぶ。
さらり、と二人の間を通る風が彼の髪をなびかせる。同じ顔、(彼の方が低いが)同じ声…なのにカリグラの方がどこか美しいと思わせるものがある。
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