楽しいカップル生活
□朝に食べたいもの
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目が覚めると、隣にいる筈の彼女がいない。
今日の午前中は完全オフなので、
もう少し… いや、
もっともっと二人でベッドに居たかったのに…と
がっくしと頭を枕に戻す。ふて寝だ。
背後からはなんだかハンドミキサーの音がする。
昨夜一緒に部屋に入る際に妙に大きな荷物を持ち込んでいたので
きっとそれだろう。
朝食を用意してくれてるんだと思うと
先程しぼんだ気持ちもあっという間に膨らんでいく。
なんとも現金なものだな…と考えていると
ハンドミキサーの音が収まった。
朝の光になれない目でベッドを抜け出す。
彼女と一緒に浴びる朝日は気持ちが良い。
ひとりでいるとそんな気持ちになったことがないのに…
一日が楽しみでわくわくする。
これが彼女の力だったら彼女は僕の救世主だ。
「おはよー 早いね ユフィ」
「スザク!おはよう!
朝ごはんはいかが?」
振り返る彼女は本当にかわいい。
特に自分の為に色々としてくれてくれているのが
最高にかわいい。
世界中に僕の彼女は最高だ!っと迷惑を省みずに言って回りたい。
ユフィの前には様々な食べ物が並んでいた。