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□やっぱり…6
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彩side

講義の後にちょっとギター触って帰ろうかなー。

俺はギターのサークルにはいってる。なぜか楽器を弾けないまーちゅんと岸野も同じく笑
高校まではバスケを極めてて、ありがたいことにプロからも声をかけられてたけど将来の事を真剣に考えて普通の道をゆくことにした。
大学では心機一転、にいちゃんの影響で高校から始めたギターでもしよかなって。にいちゃん曰くおれにはセンスがあるらしい笑

今日はまーちゅんも岸野もバイトやから一人や。





「恋なんか〜面倒だ〜いつもの自分じゃなくなる…」

一人小さな声で弾き語ってると


「お邪魔しまーす。あ、もしかして君、山本彩??」

ちょっと小さめの可愛い系の男の人が入ってきた。

「そうですけど…」


「やっぱりそうやんなー!あ、俺は上西恵。楽器はドラムやってんねん。ちなみに滋賀県出身な!」


「は、はぁ…」

人見知りを発揮してる俺氏。


「噂通り人見知りやな笑あのさ、急やねんけど一緒にバンド組まへん?」


「はぁ?!えらい急ですなぁ」


「やから急やってゆうたやろ??」


「そやけど、、。なんで俺なんですか?」


「ためなのに敬語やめてやー。うーん。理由は君がボーカル顔なのとこいつと組んだら売れそうやなーって。そして今の歌声。あとは直感???」



「なんやそれ。それにボーカル顔ってなんやねん笑」


「一言で言えばイケメンってことや♪顔って結構だいじやで??」


「いや、イケメンじゃないし」


「イケメンな上に謙虚かー!よし、もう俺にはおまえしかおらへん。彩、俺とバントくんでくれ!」



「考えとくわ。それに…俺には大切な仲間がおって…そいつらと一緒にいたいし…」



「小笠原と岸野の許可ならとってるで。もちろんあのふたりもバンドのメンバーや!」


「……ってはぁ?!い、今なんて?!」


「やからこれから組むバンドのメンバーに小笠原と岸野も勧誘済みってこと。二人とも快くオッケーしてくれたで!モテ期がくるー!とかいってたわ笑」


「でもあの二人楽器演奏できひんけど笑」


「練習や練習!俺的に小笠原はキーボードで岸野がベースって感じやねんけどーー」

と勝手に話を進める上西



「ほんまに大丈夫なんかいな…」

とボソッと呟いた。















「じゃあ、そういうことで!またなー彩!」


「いやちょ、ちょっと!」

風のように去っていきやがった。半ば強引にバンドを組まされた俺。







この時は知らんかった。このバンドがおれの人生を大きく変えることを。




















その日の帰り





「うっわ最悪っっ雨降ってるやん」

まあまあな豪雨に遭遇した俺氏。
あのときまーちゅんたちと一緒に帰っとけばよかったーいろんな意味で笑。しかも傘持ってへんしー!おワタ…


1人立ちすくんでいた。すると後ろから





「彩??どないしたん?そんなこの世の終わりみたいな顔して」


まさかの美優紀と遭遇。カラオケ以来あってなかったからちょっと緊張…


「あ、あぁちょっと、、傘なくて困ってるところ。なんでこんな時間までおるん??」


「あー、サークルでダンスしてたー。みんな帰ってからも一人で踊っててん。」

そういえば美優紀、ずっとダンス習ってたな。

「ちょっと彩、天気予報みんかったん??今日大雨マークついとったやん!」

美優紀手には一本の傘。

「テレビあんまみんねん、ましてや天気予報なんで全くみんわ。俺、ちょっと小降りになるまで待つから美優紀かえってええよ?」


「あほ。うちがそんなに無慈悲な人に見える??うちのお家大学から近いからきて??」


「え?!///」


「あ、いま変なこと考えた?お家に傘何本かあるから貸すわ!」


「あ、ああーありがと、、そんなら甘えさせてもらおっかな、、」


にたーーーって笑いながら傘をさす美優紀。


「彩、はいって??」


「失礼します。。」

相合傘。こんなんむかしは普通にしてたのに。いまでは心臓ばくばくなおれ…あかんめっちゃいい匂いするし…っておれは変態かっ!



美優紀の家までの道のりは特に会話することもなくただ歩いてた。

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