泥棒夢
□Feelings that intersects
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ヒロイン設定
名前:西園寺 雫 (名前変換可)
年齢:21歳
雫の父親がルパン二世と親友だったため、彼が死んだのちルパン家に引き取られた日本人。
ルパンとは幼なじみで、昔から好意を寄せているが、その想いは隠し通している。
並外れた運動神経を買われてルパン一味に所属しているが、頭は普通。
不二子とは良い女友達。
…こんな感じです。
では、始まります。
「ほんじゃあ行ってくっかんな?お留守番頼むぜぇ雫ちゃん♪」
憎たらしいほど爽やかな笑みを浮かべたルパンに、雫は駄々をこねた。
「何で連れてってくれないのよ〜。私じゃ何か不足?」
不二子はルパンの隣で苦笑している。
「今回は機械操作メインだかんねぇ。雫ちゃんには難しいんでないかと…。」
困ったように弁解する彼に腹を立てた雫は、
「ルパンの分からずや!どうせ私はバカですよーだ!!」
と言って力任せにドアを閉めた。
バン!
部屋に1人取り残された彼女は、深いため息をついた。
はぁ…いっつもこうだ。
ルパンが好きなのに、何故だか素直になれない。
口が勝手に動いて、思ってもない事ばかりを言っちゃうし。
もうすぐ大切な日なのに、これじゃ受け取ってすら貰えないよ…。
冷蔵庫の中でカムフラージュしてある、可愛らしいラッピングのされたチョコレートを見遣る。
表には、『ルパンへ』の文字。
文字、もう少し飾ったほうが良いかな?
一旦外に出しておこう。
はぁ。
雫が本日2度目となるため息をつこうとした時、玄関のドアの開く音がした。
「誰?」
リビングから声をかけると、返ってきたのは低く落ち着いたダンディーなもの。
「次元、か。」
ルパンかもと期待していたから、少し残念だった。
「俺で悪かったな。」
聞こえていたみたいだ。
「そ、そんなんじゃないって!ヤダなぁもう!!」
気持ちを隠すように大きな声が出る。
バレちゃう、かな?
「そうか。」
意外に詮索されずに済んだ事に、少し安心した雫。
刹那、彼女の頭にある考えが浮かんだ。
(次元なら同じ男としてルパンへの対応法とかも知っているかもしれない…!)
そして雫は、ルパンと次元が肩を組んで笑いあっている所を想像した。
(あの変わり者のルパンと相棒をやっていけるって事は、何かコツがあるはずだ!)
当の本人が聞いたら真っ先に怒り出すであろう失礼な考えを頭に巡らせて、雫は次元に歩み寄っていった。