夢小説

□やっと気が付いた?
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「柳宿、私と付き合ってください!」




今日も宮廷内に響きわたるほどの声で盛大に告白をしている名無しさん。
周りにいた侍女達も目を見開くほどだ。


毎日毎日飽きもせずこうして柳宿にアタックを仕掛けてはいるが…



「…おはよう名無しさん。朝っぱらから元気ねぇ」


柳宿本人に流され交わされ、相手にされていない。


「ねえ、わたしは本気なんだよ!?なんでいつも相手にしてくれないの?」


「あんたねえ…勘違いしてるだけなのよ。知らない世界に来て、何もわからない時にあたしが隣にいたから好きだって勘違いしてるだけ。」


おわかり?とわざとらしく名無しさんに言う柳宿。

勘違いなんかじゃないのに…


たしかに美朱と共にこちらの世界に来た際、一番長い時間一緒に過ごしたのは柳宿だ。


男の子だと知ったあとからは柳宿を意識し始めてしまった。
それからというもの、名無しさんは毎日のように想いを伝えるようになった。
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