【短編】現代(白澤×鬼灯)

□鬼灯さん宅でお夕飯
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再び自室に戻ってきたのは、18時頃だった。

ゆっくりシャワーを浴びて、服を着替える。

やはり、現世は面白い。

特に、おばちゃんパワーに圧倒された。

偶然行ったスーパーで15時のタイムセールをやっていた。

15時になった途端、大豆製品コーナーへ突進するおばちゃん達。

豆腐が1丁20円の特価になってた。

今日の夕飯に使うし、丁度良いと思い、私もおばちゃん集団に紛れ込んだ。

もの凄い奇声が飛び交い、耳が可笑しくなりそうだった。

金棒があったら、殴り飛ばしてやりたいが、現世でそれやったら一発お縄なので、ぐっと堪える。

そして、何とか手に入れた豆腐。

2丁買った。

1丁は無傷で無事だ。

賞味期限もちゃんと確認した。

もう1丁は揉みあった末、上のビニール製の蓋が破れ、水と共に中身が容器から飛び出て床に落下。

おまけに、ガタイのよろしいおばちゃんに踏まれた。

『一度手に取ったものはお買い上げ』(回転寿司かビュッフェくらいでしか適用されない。)精神を尊重して、その原型を無くした豆腐を容器に戻し、そのまま購入。

賞味期限は・・・ここまで来たら最早どうでもいい。

レジの人に交換するか聞かれたが、丁重にお断りして購入。

蓋が無いのはあれなので、レジ横の詰め替え台みたいな所に常備されいる透明ビニール袋に中身だけ投入してお持ち帰り。

その豆腐がこれ。

なんか、埃とかゴミとかくっ付いてる。

汚ね。

これは白豚に食わせればいいか。

他の材料は食堂の冷蔵庫に入れてきたが、これはゴミと間違えられそうなので、そのまま持って来た。

そうこうしているうちに20時が近づいてきた。

そろそろ食堂に向かうか。

豚用豆腐を持って、部屋を出た。
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