【短編】現代(白澤×鬼灯)

□甘いものと傷薬
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窓から差し込む日差しがぽかぽかして心地いい。

やっぱり天国は快適でいいなぁ〜

客足が落ち着いたから、少し早いけど休憩にしよう。

店の外の木札を「休憩中」に変える。

非番の桃タローくんはシロちゃんたちと出かけている。

僕は鍋の様子を適当に見ながら携帯をいじる。

「薬が全部できたから取りに来い」と打って、飛ばす。

あの、鬼畜補佐官に。

この鍋の中身は、あの鬼からの依頼だ。

大量の注文書を持って来たかと思えば、納期は1週間後だとか言いやがった。

真顔で。

本当に鬼畜だよ、あいつは・・・

昔はもっと可愛げがあったのに・・・

しばらくすると携帯が鳴った。

あいつからだ。

「了解」とだけ書かれていた。

あーー、ほんとにそっけない奴・・・

まあ、いいや。

鍋を火から下ろしてカウンターに運び、鬼灯から預かった小瓶に詰めていく。

薬ごとにラベルを貼って、紙袋に入れた。

よし、完成。

あとはあいつが来るのを待つだけだ。

そういえば・・・

あれ、そろそろいい具合かな〜?

僕はもう一つの鍋の蓋を開けた。

甘い香りが部屋に立ち込める。

昨日、生薬を採りに行った際、ナツメを大量に採ってきた。

そのナツメで甘露煮を作ってるんだ〜

桃タローくんも、うさぎちゃん達も大好きだからね。

あいつ、鬼灯も・・・

うんうん、美味しそうに煮えた。

出来立てを一つ摘んで口に入れた。

ん〜美味しい!

甘露煮に舌鼓を打っていると、店の扉がゆっくりと開かれた。
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