【短編】神代・黄泉(白×丁・白×子鬼灯)
□いやなゆめ
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寝室に着いて、はくたくさまは既に敷いてあった布団の上にわたしを下ろした。
「あ、お布団・・・。すみません、自分で敷けばいいものを・・・」
「え?そんなこと気にしなくていいよ〜」
はくたくさまは、子どもは大人に甘えてればいいんだよ〜と笑いながら言った。
「ありがとう・・・ございます・・・」
わたしはそのまま布団に潜り込んだ。
「あれ〜?丁はもう寝ちゃうのかな?じゃあ、僕も寝よ〜」
はくたくさまは私の隣に潜り込んできた。
「は、はくたくさま?!」
そのままわたしを抱きすくめた。
「今日はぎゅ〜ってして寝よ?今夜は肌寒いし、ね?」
「あ・・・・あ・・・の・・・!」
「ん〜丁はあったかいね。ふわふわするし。」
何だか、はくたくさまの行動が幼子のそれのように見える。
でも、はくたくさま、とてもあったかい。
こんなにあたたかいのなら、どんなに寒くても平気だ。
「ん・・・・・・」
ああ、本当に眠い・・・
もう少し、はくたくさまとお話ししたいのに・・・
瞼の重さに抗えず、目を閉じた。
はくたくさまの手が頭を撫でてくれている・・・
気持ちいい・・・
「可爱的孩子・・・(愛しい子・・・)」
はくたくさまが何かを呟いたが、中国語だったので、意味が分からなかった。
そこでわたしの意識は途絶えた。