【短編】神代・黄泉(白×丁・白×子鬼灯)

□いやなゆめ
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戌の刻・・・

風呂から上がって、はくたくさまに仕立ててもらった襦袢を着て、居間に行った。

「はくたくさま、お風呂ありがとうございました。」

「いいえ。ちゃんと温まったかい?部屋は寒くない?」

はくたくさまは書き物をしていた手を止めて、私を見た。

「はい、大丈夫です。」

「おや・・・丁、おいで。」

「はい、はくたくさま。」

はくたくさまがわたしを手招きして呼んだ。

わたしは彼のもとへ小走りで行った。

「襦袢の襟元が崩れてるよ。風邪を引いたら大変だ・・・よし、いいよ。」

彼は私の身長に合わせてしゃがみ込み、襦袢の襟合わせを整えてくれた。

「あ、あの・・・ありがとうございます。」

他の子にとっては当たり前であろうことでも、
人に優しくされることに慣れていないわたしには大層なことであり、反応に戸惑ってしまう。

「どういたしまして。さあ、もう寝ようか。」

はくたくさまがわたしを抱き上げた。

「はい・・・。」

抱っこも最初は怖かったけど、今は平気だ。

はくたくさまの腕はいつも優しく、安心できる。

ああ、眠くなってきた・・・

「ふふふ。目がとろんとしてる・・・。眠いんだね。もうすぐ寝室だからね〜」

はくたくさまはわたしの背中を優しくさすってくれた。
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