【短編】神代・黄泉(白×丁・白×子鬼灯)
□おまえは賢い子だね
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あれ・・・?
何時の間に寝たんだろう?
あ、そうか。
丁を寝かしつけていて一緒に寝ちゃったんだ。
ん〜
暖かくて気持ちいいな〜
「・・・さま!」
ん・・・?
「はくたくさま!」
ああ、丁の声だ。
お昼寝から目覚めたんだね。
「起きてください、はくたくさま!」
丁の高めの声で意識が覚醒しはじめる。
「やあ、丁。もう起きたのかい?」
僕は身を起こして伸びをした。
「はい、早く木の実を採りにいきましょう?」
「そうだね。良い子でお昼寝できたから、約束通り連れてってあげるよ。」
僕は少し前にした丁との約束を思い出した。
昼寝のために寝室に連れて行ったところ、眠くないとぐずったので、
「お昼寝から起きたら、木の実を採りに森へ行こう」
と持ちかけた。
すると丁は嬉しそうに布団に入ったのだ。
全く純粋で可愛らしいものだ。
「さあ、行こうか」
「はい」
僕は丁の手を引いて家を出た。