♪賜りもの♪

□美空様より頂戴した白+子鬼灯の小説♪
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それ以上は聞いてられないと白澤は鬼灯を抱き締めた


「もういい。もう、話さなくていいから…十分解ったから…」


白澤の温もりに鬼灯は段々生気を取り戻していく

『白澤さん、苦しいです』

「あ、ごめんね」


『いえ…最後まで聞いてください。不快かもしれませんがお願いします』

鬼灯が話すと言っているので止める訳にもいかなかった


その代わり膝に乗ったまま話すという条件を出し鬼灯はそれを承諾してまた話始めた



『干ばつが続く村に村人は困り果て生け贄を出すという結果になり、その生け贄に丁度良かった私は生け贄になり殺されました


村人への憎しみと怨みにより鬼火を寄せ付け鬼となりました。

鬼になった私は木霊さんに案内されて黄泉へ降りました

そこで私には友人が出来ました。
嬉しかったです。でも私の心はぽっかり穴が空いてしまい満たされる事はありませんでした』



鬼灯は寂しそうに言う


『鬼灯と名を貰っても私の心は満たされませんでした。そんな時、白澤さんに出会ったんです。


初めて見たとき目を奪われました。

真っ白でふわふわでどこか神々しい。

その美しい毛に触ると自然と夢中になりました。

白澤さんに頭を撫でられた時とても温かくて心が満たされるような感じがしました』


鬼灯は白澤に向き合う形になる


『私、白澤さんに出会えてとても幸せです』


鬼灯はふわっと花が咲いたような、柔らかい、可愛らしい笑みを白澤に向けギュと白澤に抱きついた


白澤もそれに応える様に鬼灯を優しく抱き締めた

「僕も鬼灯に出会えてすっごく幸せだよ」


白澤はこの先何があろうと腕の中の大切な宝物を守っていこうと決めたのだった




fin







美空様へお礼♪
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