【大人向け】白×鬼

□【続】隠し事
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快楽のあまり、腰が浮き足が開いていく。

こんな自分を浅ましく思いながらも、与えられる激しい快楽に抗えない。

着物を掴む手に力を込める。

「んぁ・・・やあぁぁ・・・ッ!」

「・・・ちッ」

舌打ちが聞こえたかと思ったら、縋り付いていた着物を奪われた。

「え・・・?ぁ・・・うぁッ!」

強い力で腕を引かれ、寝台に沈んでいた身を無理やり起こされる。

「ぁ・・・だめッ・・・!出ちゃ・・・ぁ!」

身を起こしたことで、己の重みで更に深く白澤を咥え込むことになる。

更に強い快感が身を裂き、もう耐えられなかった。

「嫌ぁッ!んぁぁあぁぁッ・・・」

焦らされ、震えていた自身から精が零れ出る。

それは白澤の腹を汚し、更なる羞恥を煽る。

「ぁん・・・あ・・・ぁ・・・」

潤む視界の先には、些か不機嫌そうな白澤の顔。

掴まれた腕は白澤の首へと誘導された。

「着物じゃなくて、僕に縋れよ・・・ッほら!」

下から突き上げられ、喉が反る。

「あ・・・ぁッ!だめ・・・ぇッ!」

絶頂の直後で敏感になっている内壁が白澤自身を締め上げているのが分かる。

「ッ・・・すごい締め付け・・・イったばかりだからッ・・・いっぱい感じちゃう?」

耳たぶを食まれながら意地悪く訊かれる。

羞恥に耐えられなくて、目の前の肩口に縋り付く。

「ん・・・ッぁあ・・・!」

「ここ・・・こんなに口開けて咥え込んで・・・」

白澤を根元まで飲み込む後孔に指が這い、背筋が戦慄く。

「厭らしい子・・・ッ」

口端を上げた妖艶な笑みを浮かべながら、少しずつ腰の動きを激しくしていく。

寝台が軋む音と、濡れた音が室内に響く。

「あぅ・・・んッ!あ・・・ぁッ!!」

「ほら・・・もっと、感じなよッ!」

入口ぎりぎりまで引き抜かれては、奥まで突き挿れられ、内壁を割り開かれる。

「だ、め・・・ぃやぁッ!」

強すぎる快楽が怖くなり、何とかして逃れようと腰を引く。

「逃げるなよ・・・何されてもッ・・・いいんだろ・・・ッ?」

「やあぁぁッ!だめ・・・ッだ、めぇッ!!」

腰を引き寄せられ、強い力で抑えつけられる。

苦しいほどの快楽が身を裂き、口からは拒否の言葉が迸る。

幼子のように首を横に振り、白澤に訴える。

与えられる快楽が強すぎると・・・

このままでは壊れてしまうと・・・

「もぅ・・・やめ、て・・・」

頬を幾筋の涙が伝っていくのが分かる。

「鬼灯・・・」

熱い掌が頬に添えられる。

そして、

奥の奥まで穿たれ、目を見開く。

「あぁッ!」

「もう、止まらないッ・・・僕を煽ったお前が悪いんだよ・・・ッ?」

「そんな・・・ッ・・・んぁああぁぁッ!」

あまりの快楽に耐えられず、目の前の白澤の肩に爪を立てる。

知らない場所を容赦なく抉られ、追い詰められていく。

白澤を最奥で咥え込んだまま収縮しているのが自分でも分かる。

「んぁッ!やだ・・・ぁッ・・・イッちゃ・・・!」

「いいよ、イキなよ・・・ッ」

二人の腹の間で震える自身を捉えられ、絶頂を促すように擦られる。

「あん・・・ッ!嫌・・・ぃやぁあぁぁ・・・ッ」

「ほら、可愛い顔・・・見せて?」

金に瞳があられもなく声を上げる私を捉える。

もう、耐えられなかった。

「ぁ、あん・・・ッ!来・・・ちゃ・・・ぁあぁッ・・・ぁーー・・・ッッ!!」

震える自身から白い蜜が零れるのが見えた。

それと同時に身体の奥で感じる熱さに身が戦慄く。

中に白澤の精が勢いよく流れ込んでくる。

「は・・・ッ全部・・・受け止めて・・・ッ」

「ぁ・・・ぅ・・・んっ」

視界が涙で歪んでゆく。

ひときしり注がれた後、漸く後孔を押し広げていたものが引き抜かれた。

白澤の昂ぶりも納まったかと、一人で安堵していると、

すぐさま肩を押され、再び寝台に引き倒される。

「ッえ・・・?」

首筋に舌が這い、強く吸い上げられる。

絶頂後の脱力感で身体が言うことを聞かない。

「はく、たくさ・・・ッ」

「ほおずき・・・、全然足りない・・・もっと、もっと欲しい・・・ッ」

先ほどまで白澤を受け入れていた場所に再び滾った熱を押し当てられる。

どうして・・・さっき、あんなに出したのに・・・ッ

恐る恐る、彼の顔を見た。

「ぁ・・・」

その瞳は、完全に狩った獲物を見るものだった。

「ぁうッ・・・んあぁぁ・・・ッ!!」

彼の精でしとどに濡れているであろうそこを容赦なく貫かれ、喉が鳴る。

目尻に湛えられていた涙が再び零れ落ちる。

「んッ・・・!まって・・・、おねが・・・ッあぁぁッ!」

「ほおずき・・・ッ」

「−−−・・・ッ!」

それから、何度達したかは覚えていない。

何度、中に注がれたかも分からない。

しきりに名前を呼ばれ、身体のあらゆる所を傷つけられ・・・

与えられる快楽と痛みを感じながら、意識を手放していった。





「−−・・・ぁ、」

強い消毒液の匂いで目が覚めた。

身体のあちこちが痛い。

足の付け根も、腰も・・・

「ぅ・・・ん」

重怠い身体に鞭打って、何とか寝台から起き上がった。

あの神獣め・・・、本当に容赦無かった。

所構わず噛んで、引っ掻き回して・・・全く。

傷の具合を見ようと、襦袢を捲ってみた。

「・・・?」

・・・傷が全て消えているのだ。

噛まれた跡が残っている筈の首筋に手を当ててみる。

やはり、綺麗に治っている。

あんな鋭い牙で噛み付かれたのに・・・

「鬼灯・・・起きた?」

声のした方を見やると、ばつの悪そうな表情をした白澤の姿があった。

「白澤さん・・・」

「ごめんね・・・、あんな酷いことして・・・」

「もう、落ち着いたんですか?」

「・・・鬼灯、お前こそ身体は・・・」

「どうなんです?」

「・・・もう大丈夫、収まったよ。」

下を向いて言葉を紡ぐその姿に肩を竦める。

「・・・全部、治してくれたんですね。」

「当たり前だろ・・・僕が悪いんだ・・・」

彼の憔悴しきった様子に、怒る気も無くなってしまった。

「・・・お前が目の前で泣いてたのに、止められなかった・・・正気に戻った時には・・・お前が傷だらけで気絶してて・・・ッ」

「・・・私が言い出したことなので構いません。」

「鬼灯・・・本当にごめん・・・僕、抑えられなくて」

・・・分かっている。

あの乱暴さは、身体を駆け巡る情欲の所為なのだと。

「・・・・・・。」

しょげる白澤の腕を引き、耳元に唇を寄せる。

「・・・・・・そうゆうことは、隠さずに言ってください・・・。その・・・、恋仲・・・なんですから。」

言ってるうちに恥ずかしさが込み上げてきた。

だが、今の言葉は本心だ。

どんなことでも受け入れる覚悟の上で、貴方と一緒になったのですから。

本能故の情でも何でも、私にぶつけてくればいい。

「・・・うん、そうだね・・・ごめんね・・・っ」

薬布が貼られた私の手をそっと取り、そのまま握り込む。

「泣いてる暇があったら、昼餉でも作ってください・・・お腹空きました。」

「是・・・また起こしてあげるから、もう少し寝てな?」

優しく背を支えられ、寝台に横になる。

「辛いのは嫌ですからね。」

「はいはい、」

いつもの優しい微笑みに心の底から安堵している自分が居た。

でも、

昨日の別人のような貴方も悪くない・・・

・・・なんて、口には出せませんけどね。

台所に向かった白澤を見送った後、再び目を閉じた。
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