【大人向け】白×鬼
□愛おしい涙
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「あぁ・・・僕も、お前が欲しくて堪らないよ・・・」
秘所から指を引き抜き、性急に下穿きの前を寛げて、熱くなった自身を取り出す。
「・・・挿れるよ？」
濡れそぼる秘所に先端を宛がい、ゆっくりと腰を進める。
「は・・・ぁ、あ・・・んっ・・・」
繋がりを深めていく間、鬼灯はずっと僕の目を見ていた。
甘い声を上げながら、ずっと。
「好き、だよ・・・鬼灯・・・っ」
腰を強めに進め、半ば強引に根元まで埋めた。
「んあぁ・・・っ！は、ぁぁ・・・」
大きく開かせた足が震えている。
ふくらはぎに唇を寄せて優しく口付ける。
切れ長な瞳から止めどなく涙が零れ落ちる。
その涙が苦痛ではなく悦び故のものだということくらい知っている。
さっきまで流していた悲しみの涙ではない。
「もっと泣いて良いんだよ・・・ほら・・・」
腰を支えて律動を開始する。
甘い締め付けが堪らない。
「ぁん・・・っ・・・やぁぁ・・・！」
「可愛いよ・・・っっ・・・」
甘い嬌声を上げる鬼灯を見下ろしながら、ゆっくり腰を動かす。
いつもなら獣の本能を剥き出しにし、我を忘れる勢いで恋人を求めるのだが、今日はしない。
さっきまで悲しみに打ちひしがれていた愛しい子を優しく慈しみたい。
身を前に倒し、結合を深める。
「はぅ・・・ぁあぁぁ・・・っ」
潤った結合部から淫らな音が立つ。
目に映る何もかもが愛おしい。
少しでも気を抜いたら乱暴にしてしまいそうだった。
喘ぐ鬼灯の髪を梳きながら、耳元に唇を寄せる。
「心配しないで・・・僕が居るからね・・・っ」
「はく、た・・・さ・・・」
震える両腕が首に回された。
綺麗に涙を流し続ける顔が近づく。
あぁ、何て愛おしいのだろう。
回された両腕に応えたくて、目の前の紅い唇に口付ける。
この子の何もかもが甘い。
声も唇も。
「お願いだから、もう悲しまないで・・・ずっと側に居るから・・・」
「あ、ぁん・・・っ・・・は・・・っ」
小さく首を縦に振る鬼灯。
愛らしい仕草に、自身の熱が上がり止めていた腰の動きを再開する。
不規則な締め付けに限界が見えてきた。
「ね・・・もう出ちゃいそう・・・いい？」
僕の言葉に、鬼灯の目が細められる。
「出して・・・中に・・・っ」
鬼灯も解放の時が近いようで、切羽詰まった声を上げる。
「鬼灯・・・っ・・・」
膝の裏を抱えて、奥の奥を目掛けて自身を打ち込む。
部屋に響く鬼灯の喘ぎと水音。
酷く興奮する。
「あぁぁあんっ！だめ、ぇ・・・そんな・・・急に・・・ぃ！」
強すぎる快感に着いていけないのか、悲鳴にも似た嬌声を上げる鬼灯。
けれど、もう止められない。
「っ・・・ごめ、止まらな・・・い！」
先の優しい動きとは打って変わった激しい責め。
あんなことを言っておきながらも、やはり自分は獣だ。
そんなことを思いながら、心の中で苦笑する。
「やあぁぁあああ・・・っ！も、出ちゃ・・・ぁあ・・・」
急激に強くなる締め付けに眉根を寄せる。
「ほ、ずき・・・出すよ・・・受け止めて・・・っ」
根元まで埋め込んだまま己の欲を中に叩きつけた。
大きく脈打ちながら精を吐き、鬼灯の中を濡らしていく。
「ぁ・・・んああぁぁぁ・・・あ、あぁっ！！」
後を追うように、鬼灯自身から白い蜜が噴き上がった。
熱いそれは、二人の腹を白く汚した。
「は・・・ぁん・・・」
中に注がれる感触に身を小さく捩らせる。
恍惚とした表情を浮かべる鬼灯にそっと口付ける。
全て吐き出した後、ゆっくりと秘所から自身を引き抜く。
そのまま鬼灯の横に寝転がる。
火照る身体が冷えないように布団を掛け、優しく、でもきつく抱き締める。
「鬼灯・・・寂しくなったらさ、いつでもこうやって抱き締めてあげるから・・・」
脱力する鬼灯の頬を撫でる。
「ん・・・」
安心した表情で小さく頷いた。
「もう寝よう・・・朝まで、一緒に。」
心地よい倦怠感に身を任せ、僕と鬼灯は目を閉じた。
ねえ、鬼灯。
お前は自分が不幸な鬼だと思っているのかもしれないけど、それは違うよ。
僕がお前を愛してる、誰よりも。
幸せにしてみせるよ。
そして、もう二度と悲しみの涙を流さずに済むようにしてあげる。
大好きだよ、僕の鬼灯・・・
終
久し振りの大人向け・・・笑
お付き合いありがとうございました！