【大人向け】白×鬼

□愛おしい涙
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「場を弁えてないのは分かってるけど、もの凄くお前が欲しいんだ。」

美しく泣く恋人に我慢が出来なくなる。

「貴方を拒む理由など、ありません。・・・抱いて下さい、白澤さん・・・」

首に抱きついて、耳元でそっと囁く。

「鬼灯・・・」

返事をする代わりに、ほんのり上気した唇に吸い付くように口付けた。

唇の滑らかな感触に心地よさを感じながら、少しずつ口付けを深めていく。

「っ・・・んっ・・・」

微かに空いた隙間から舌を滑り込ませ、奥に引っ込む舌を半ば強引に絡め取る。

呼吸が上手く出来なくて苦しいのか、長めの睫毛が震えている。

振りほどくように唇が離される。

「は・・・ぁ・・・」

だけど、全然足りなくて息が弾んでいる鬼灯の顎を捉え、再びその唇を奪った。

「ぁ・・・ん・・・んっ・・・」

両肩に縋り付く細い腕。

更に赤みを増す頬。

全てが愛おしい。

背を支えながら、ゆっくりその身を寝台に沈める。

熱い口内を蹂躙しながら、着物を乱していく。

「綺麗だよ・・・本当に・・・」

名残惜しげに唇を離し、今度は透き通るように白い首筋に口付ける。

強く吸い付いて己の印を刻む。

「ぁ・・・ん・・・」

小さな痛みに声を上げ、身を捩る鬼灯。

着物を肌蹴ながら滑らかな肌に舌を這わせ、紅い華を散らす。

「ふ・・・ぅあ・・・っ・・・」

一際紅く色づく胸の飾りにも丹念に舌を這わせて愛でる。

「や・・・そこ・・・」

「嫌じゃないでしょ・・・?大好きなくせに・・・」

きつめに吸い上げては舌先で突くように舐め上げる。

「ぁあ・・・っ・・・」

これでもかと言うほど尖って主張する乳首に愛おしさを感じる。

「そんなに身体くねらせて・・・気持ち良いんだ?」

鬼灯が身じろく度にシーツに皺が寄っていく。

縋るようにシーツを握り締め、波の様に押し寄せる快感に抗っている。

そんな鬼灯に目を細め、右手を下肢に忍ばせる。

「ぁ・・・」

着物の裾を割って、薄い下帯を押し上げていたそれを握り込めば、甘い声が上がる。

「んぁ・・・っあぁぁ・・・」

「可愛いよ、もっと・・・声聞かせて?」

形をなぞる様に掌を這わせ、時折親指で先端を擦ってやる。

生暖かい蜜が下帯を濡らし、手の動きを滑らかにしていく。

「や・・・っ、はくたく・・・さ・・・っ」

潤んだ目をこちらに向けてしきりに首を振る。

「何?ちゃんと言わないと分からないよ・・・?」

鬼灯が言わんとしていることは分かっていたが、業と分からないふりをする。

「このままじゃ・・・嫌・・・直接触って、くださ・・・ぃ・・・」

「・・・いい子・・・」

真っ赤に染まった頬に口付け、帯を解いて自身を戒めていた下帯を取り去る。

外気に曝されたそれは可愛らしくぴくりと震えた。

蜜が止めどなく溢れ、後ろに秘められた所にまで流れていく。

「ぁ・・・んん・・・っ」

「もうお尻にまで垂れちゃってるよ?」

「やだ・・・っ・・・言わないで・・・」

恥らう鬼灯を横目に、蜜を指で救って口へ運ぶ。

丁寧に蜜を舐め取った後、指に唾液を纏わせ、そのまま鬼灯の秘所へ宛がう。

「ぁ、そんな・・・まだ・・・っああぁ!」

蜜のぬめりを借りて、一気に根元まで沈み込ませていく。

「やぁ・・・んっ!あ・・・ぁあ・・・っ」

鬼灯が最も悦ぶ箇所を的確に捉え、少し強めに擦り上げれば、嬌声が迸る。

「あんっ!だめ・・・そこぉ・・・!」

「嘘吐き・・・こんなに指締め付けておいてさ。」

嬌声を聞きながら少しずつ少しずつ、鬼灯を快楽の淵へ追いやる。

「あぅ・・・んっ・・・ぁ、あー・・・っ!」

腰が意思に反して動き出した。

更に奥へ指を引き込もうと内部が痙攣している。

あと、少し・・・

「ほら、気持ち良いでしょ・・・?」

水音を立てながら指を一定のリズムで抽挿させ、肉壁を押し拡げていく。

空いた手で蜜に塗れた自身を扱いてやる。

首を反らして喘ぐ鬼灯が堪らなく愛おしく感じる。

「やあぁぁあ・・・っ!も・・・もぉ・・・」

快楽に細められた目の淵に涙が溜まっていく。

腰を揺らしながら指を不規則に締め付けている。

何かを強請る様に。

「鬼灯・・・」

服の上からでも分かるほどに堅くなった自身を鬼灯の内股に擦り付ける。

「ぁ・・・・・・」

湛えられた涙が零れ落ちる。

綺麗な雫が頬を濡らしていく。

「はくたくさん・・・ください・・・貴方が、欲し・・・」

快感に身を任せた鬼灯は真っ直ぐこちらを見て、たどたどしく言葉を紡ぐ。
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