♪賜りもの♪
□美空様より頂戴した白+子鬼灯の小説♪
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まだ黄泉が地獄に改名される前の話
森に一人の小さな鬼子が迷い混んでいた
『ここはどこでしょうか?』
鬼子の名は鬼灯。元は人の子であり、生け贄にされ死んでしまった
その見た目はそこらの鬼子より断然可愛らしく、女の子に間違われてしまうのが殆どであるほどだ
鬼灯は黄泉で出来た友人の烏頭と蓬の三人で遊んでいたが、遊びとして使っていた髑髏を遠くに飛ばしてしまい、
それを探している内に見慣れない森に迷い混んでしまったのだ
『ふぅ…どうしましょうか…あ、』
鬼灯は広場を見つけ其処の木の近くで寝ている一匹の獣の存在に気付いた
その獣は真っ白でモフモフだ
動物大好き、特にモフモフには目がない鬼灯にとって目の前にあるモフモフに触れずにはいられなかった
そっと近付き尻尾に触れる
モフ…
『ふぁっ…モフモフです…』
尻尾に顔を埋める鬼灯。暫くモフモフしていると獣が起きた
「ん…ふわぁぁ〜…あれ、本性出しちゃってた。ん?」
獣は鬼灯に気付き獣姿のまま立ち上がり近付いた
「君、誰?」
『私は鬼灯と申します。貴方は?』
「僕は神獣白澤。」
鬼灯は白澤の言葉を聞いて納得した。
だから黄泉なのにこの獣、白澤の周りだけ空気が綺麗なのか、と。
『申し訳ありません、白澤様。神獣とは知らず無礼な態度を』
「良いよ、良いよ!そんな頭なんて下げないで!僕固っ苦しいの嫌いだからさ。様付けなんてよしてよ」
白澤はこんな小さな鬼子なのに丁寧すぎる言動に驚き頭を上げさせた