【大人向け】白×鬼

□【続】隠し事
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先に【読み切り】白×鬼の『隠し事』を読まれた方が分かりやすいかもです。






「ッ・・・!」

いつもは温厚で優しい彼が、体の中で暴れる欲と争っている。

こんな彼を見たのは初めてだ。

「・・・・・・。」

餓えた獣のような瞳で私を見下ろしている。

何だか、白澤の身体が一回りも二回りも大きく見えた。

強い力で手首を掴まれ、引っ張り上げられた。

「・・・ッ」

無理やり立たされ、ほぼ引きずられるようにして家の中へ。

強く掴まれた手首が痛んだ。

月の光のみで照らされている薄暗い彼の自室へ放り込まれる。

普段では考えられないほど乱暴な扱いに思わず足が縺れる。

体勢を整える間も無く背を押され、そのまま寝台の上へ倒れ込んだ。

「ぁ・・・ッ」

すぐに背中に重みを感じたと思ったら、首筋に鋭い痛みが走った。

いつもは無い牙が皮膚に食い込む。

「い・・・っう・・・」

噛まれた所が脈打ち、血が出ているのが分かる。

溢れ出た血を啜りあげる音が生々しい。

どうやら本気で噛み付いたらしく、なかなか血が止まらない。

痛みに耐えていると、今度はそこを慈しむように舐め上げられる。

「あ・・・ぁ・・・ッ!」

痛みの中から引きずり出される快感に、思わず声が上ずる。

焼け付くような痛みを残す傷に口付られる。

「んっ・・・」

「ごめん、力の制御が出来ないんだ・・・」

肩を掴まれ、仰向けに引っくり返される。

またすぐに首筋に顔を埋め、皮膚を甘噛みし始めた。

「や・・・ぁ!」

首筋の血管に沿って舌が這う。

舐めてはきつく吸い上げられる。

彼から与えられる快楽を確実に拾っていたが、食い破られはしないかと恐怖も感じていた。

「・・・って、待って・・・!」

制止しようと肩を掴むが、びくともしない。

這わされた舌は首筋から下、胸元へ向かっていく。

着物の合わせを乱暴に開かれる。

露わになった胸板に指で、舌で触れられる。

「ぁ・・・あぁ・・・ッ!」

止まるどころか、激しさを増す愛撫に身が震える。

「んぁぁ・・・だ、め・・・っあ!」

胸の先端を舌で捕えられ、腰が跳ね上がる。

彼の情が昂ぶっている所為なのか、舌がやけに熱く感じる。

主張を始めていた先端を強めに摘ままれ、噛まれる。

「や・・・い、たぃ・・・っ」

いつもは感じない痛みを伴うほどの乱暴な愛撫に戸惑いを覚える。

だが、甘く激しく押し寄せる快楽に口元が緩み、喘ぎが零れていく。

「ぁ、んやぁ・・・はく・・・っっ?!」

着物の上から熱を帯び始めていた自身を握られ、息が詰まった。

そのまま裾を払われ、下履きの上から強めに握り込まれる。

「ここ・・・もうこんなだよ?痛くされる方が好きなの?」

「ぁ・・・違・・・んあぁぁ・・・っ!」

「違わないでしょ?ほら、こんなに堅くして・・・」

下履きを取り払われ、直に彼の手の熱を感じる。

「はぅ・・・んんっ・・・!」

このまま、荒い快楽に身を任せても良いのかもしれない・・・そんなことを頭の片隅で考えていると、

「だけど、今日はお預けだよ。その代わり・・・」

「ぁ・・・、」

芯を持った自身から手が離れていった。

突然取り上げられた刺激に戸惑いと若干の焦りの気持ちを込めて白澤と視線を絡ませる。

その瞳が綺麗に細められる。

同時に自身の指に唾液を滴るほど纏わせ、更に奥まった場所へ近付ける。

「うぁん・・・っ・・・ぁ、あぁぁ・・・!」

ぬめった指が2本躊躇うことなく中に突き入れられる。

「こっちで気持ち良くしてあげる。ほら、良いでしょ?・・・ここ。」

「やん・・・っ!ぁああぁぁんッ!」

深くまで挿入された指を腹側へ曲げられた途端、腰に電流が走った。

前立腺を的確に捕えられ、揉むように刺激される。

「あ・・・んぁぁあぁ・・・ッはぁ・・・!」

自分の意志ではないのに、勝手に腰が動き出す。

もっと強い快楽を強請るように。

「可愛い・・・もっと厭らしくなってみせてよ。」

「ぁんッ・・・あぁぁッ!!」

隆起に触れる指先の動きが堪らなく気持ち良い。

静かな部屋に私の甲高い声と白澤の低めの声、そして湿った音だけが響く。

前立腺への愛撫で中の強張りがなくなったのを見計らって、今度は指を深く挿入したまま内壁を掻き回し始めた。

「やめ・・・!」

快楽のあまり脚を閉じようとしたが、強い力で阻まれ閉じるどころか更に大きく広げられる。

「だめ。ちゃんと見せて?」

「ぃや・・・ッあぁぁん・・・!」

指の動きを速められ、更なる快感が襲ってくる。

きっと、白澤の金の瞳には私のあられもない姿が映っているのだろう。

白澤の指を咥え込む後孔も、濡れ光って震える自身も。

この、緩みきった表情も全部、見られてる。

計り知れない羞恥に、思わず挿入された指を締め付けてしまう。

自身から、新しい蜜が垂れるのが分かった。

「可愛い・・・」

額の角に口付られ、そのまま彼の頭が私の肩口に埋められる。

首筋、胸、腹にかけて舌が這い、時折強めに噛まれる。

「僕のものだ・・・ッ僕の・・・!」

「白澤さ・・・あ・・・ッ!」

譫言のように囁いては、唇で牙で赤い傷を残していく。

その傷は他でもない白澤のものだという所有の印。

後ろに埋め込まれた指も私が最も感じる個所を捉えて離さない。

快楽は勿論、普段なら絶対に与えられない痛みでさえも心地良いと感じてしまう。

私のこの身体は、頭の頂から爪の先まで全てがこの人のものなのだ。

そう思っただけでもう、堪らない。

「や、ぁあッ!も・・・だめ、です・・・ッ!」

彼の指を締め付けるのが止められない。

「・・・イキそう?」

意地悪く訊かれても、首を縦に振ることしか出来ない。

「んぁあッ!ぃや・・・出ちゃ・・・ッ!」

蜜を垂らす自身を浅ましいと思いながらも、絶頂へ登り詰めようと腰を反らせた途端、

「ぁ・・・ッあ・・・?」

中を掻き回していた指がゆっくり抜かれた。

「ごめんね、すぐ・・・あげるから・・・」

収縮を繰り返す入口へ熱いものが宛がわれる。

「ぁ・・・」

「ほら・・・ッ・・・」

「ひぅ・・・ッ!ぁ・・・、んぁぁッ!!」

容赦無く突き入れられたものに、喉が上ずる。

怒張した白澤が閉じた内壁を再び割り開いていく。

「や・・・んんっ!こ、れ・・・なに・・・ッ?!」

内壁のうねりに抗って、どんどん奥へ侵入してくる熱。

いつもと違いすぎる質量に、熱さに戸惑う。

「待・・・って!おねが・・・ぃ!」

彼の胸を力いっぱい押して制止するが、びくともしない。

今まで経験したことの無い重圧感が襲う。

「くる・・・し・・・ッ」

私の悲痛の声など届いていないのか、白澤は腰を進めるのを止めようとしない。

獣の性が彼を完全に支配してしまったのだろうか?

別人のような彼に恐怖を感じ始めた頃、

「あぅ・・・ッ?!」

突然、電流のような快感が走った。

「・・・やっと、感じれた・・・?」

待ち侘びたような白澤の言葉。

彼の口角が上がってゆく。

「な・・・に、ぁ・・・やあぁ・・・ッ!」

最奥を穿たれる度に襲う強い快感。

目の前に火花が散っている。

もう・・・、自分の身がどうなっているのか分からない。

「この大きさならッ・・・奥まで届くんだ・・・ねッ・・・!」

「いや・・・ッあ、ぁああんッ!!」

滾った自身で知らない場所を暴かれ、犯される羞恥に耐えられない。

縋るものが欲しくて、今や乱れて皺が寄ってしまっている己の着物を必死で掴む。
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