俺の道
□夕日に光る涙
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翌日のことだ。
丸井side
翌日俺は学校に来てから早速、保健室に行ってみることにした。
目的はそう、神田に会うため。
肩を痛めている状態で喧嘩して、きっと治してないに決まってる。
それに俺は、なんでストテニ潰しをしていたのか、なんで俺や柳に教えたのか…。知りたいんだ。
丸「…保健室に来たはいいけど、…いるかな」
朝練が終わって、制服に着替えて早速保健室へと向かったのは良かったものの、顔を見合わせてくれるかも心配だ。
そういや、幸村は朝に早速部活に来て、今日は見るだけだったけどだいぶ調子は良くなっていたようだ。
全国ももうすぐで始まる。
風魔の…神田の件をとりあえず終えて、練習に専念するようになった。
?「あら?丸井君じゃない。入らないの?」
後ろから聞こえた声。
振り返るとそこには保健室担当の佐倉先生がいた。…俺、この人苦手なんだよな。なんかこう…ミステリアスすぎるっていうか。
丸「あの、神田って来てないっすか?」
佐「尚生ちゃん?あの子さっき出席確認はしたけど具合悪いから帰るって言って帰ったわよ?」
……正直言うと、いないってことはなんとなく予想してた。……なんか、逃げられた気分だ。
?「…佐倉先生、それは本当ですか」
佐「あら、柳君に仁王君、それに切原君と…立海テニス部がお揃いで?尚生ちゃんは帰ったわ。それに元気もなかったしね」
なぜかそこには柳に仁王、それに赤也もいた。
…今は授業中のはずだ。なのに、あの柳まで来たのかよ?
佐「柳君、いいの?あなたのような優秀な生徒がサボっても」
柳「俺はたまたま、先生に資料を運んでほしいと頼まれ行って来たところです。そしたらこの2人がいたので」
仁「赤也が落ち着きなくての。保健室に来てみたんじゃが…」
切「尚生さん、来てないって…」
佐「…何があったのかは分からないけど、ほどほどにね」
柳「分かってます。…丸井、お前も急ぐのは分かるがとりあえずは学校が終わってからにしよう。今日はコート整備で部活はないだろう」
丸「…わかった」
頷く俺。
仁王と赤也も同意して、戻ろうとした。
佐「丸井君」
丸「あ?」
佐「…尚生ちゃんは、本当は…不良なんてやりたくないのよ。…普通の女の子でいたい。……それだけは心に留めておいてね」
丸「…はい」
佐倉先生も知っているのだろう。
…だから俺は、神田のことを知っている人を頼りにするしかない。