俺の道
□風魔と対面
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丸「…真田の野郎…痛すぎだろぃ」
仁「…ブンちゃん、痛いぜよ」
丸「んなの言われなくてもわかってるっつーの」
風魔に負けて翌日、俺と仁王は真田に殴られた。…鉄拳が降りたんだ。
たとえ草試合だろうと負けは許されない。それが俺達立海テニス部なんだ。
切「丸井先輩、大丈夫っすか?」
丸「…大丈夫なわけがねぇだろぃ」
七「…でも、そんなに風魔って強いの?」
丸「…あぁ、…たった1ポイント取っただけで…あんなに息を切らしたことがねぇ」
正直、悔しい。
幸村君に勝利を誓ったのに、これじゃダメなんだ。
拳に入る力は音を立てる。
柳「…今日、決行するのだろう」
仁「…可能性はあるんか?」
柳「…分からない。…だが、来ない可能性は高いのかもしれない」
丸「?どういうことだよ?」
柳「今までの出没日を計算したところ、風魔はストテニ潰しをした翌日は出没していない。…だから」
仁「…来ない方が、高いのか」
柳「…そうだ」
んー、難しいな風魔って。
気まぐれなのか?
でもなんでストテニ潰しなんてするんだろう?
柳「…黒の…パーカー…」
仁「…?それがどうしたんじゃ?」
柳「秘密主義の尊重…。…集団を襲う。……人数は4人以上……4年前から出没………まさかな」
丸「柳?どうしたんだよ?」
柳「いや、なんでもない」
?
でも、俺も気がかりだった。
あの声…
どこかで聞いたことがある気がするんだ。
柳「…一か八か。今日、行ってみよう」
しかし、その日は風魔はどこにも現れなかった。