俺の道
□屋上から眺める赤
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主人公side
翌日、俺はいつも通り制服に着替え、眠たい身体で学校へ行く。
校門では相変わらずの風紀委員の身だしなみチェック。
チェックしているのはいつもうるさいおっさんとメガネ…。昨日関わってしまい、もう誰とも話したくない、ということで俺は一度、校門から出て、学校の後ろにあるフェンスを飛び越えて学校へと何事もなかったかのように入る。
朝一で屋上に入ると誰もいなくてそこから下を眺めるとテニス部が朝練をしている。
…朝からよくやるものだ。
内心そう思う。
テニスコートでは昨日家に来た蓮二や丸井、あと…仁王だっけ?がいた。他にもコーヒー豆ことジャッカルや切原もいた。…あの2人、こんなに早く復活したのかよ。
…テニス、か。
蓮二とはいつからやってないっけ?中学に入ってからはやってないな。俺が神奈川に来たのは中学にあがる前。大体4年くらいか。
その4年間はずっとストテニ潰しをしていた。もちろん、蓮二はこのことを知らない。
唯一、俺が外と繋がることが出来るのはテニスだけ。
…それ以外、何もない。
そう、俺には…それしか…。