俺の道

□よろしくの挨拶
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丸井side



赤也を病院に連れて行って、赤也と別れ、今は俺と柳、仁王の3人でいる。

赤也もジャッカルも大したことがなかったみたいで良かったぜぃ!

それで今は神田の家にお邪魔するために(本人には許可を取っていないが)家に向かっていた。

柳「その前に少しうちに寄ってもいいだろうか?」

丸「いいぜぃ」

柳の家前に着くと、柳は自分の家に入って行った。

仁「ブン太はなんで神田の家に行きたいんじゃ」

丸「んー、分かんねぇ」

仁「まぁ、俺も面白そうだから着いて来たが…」

丸「ほら、やっぱお詫びと赤也のお礼も兼ねてよ」

仁「ほぅ…」

にしても柳遅ぇな。

まさか俺に内緒でご飯食ってるとか…?

いや、ないか。

そう考えていると家の方から人影が見えた。

柳「待たせてすまない。行こうか」

柳は自分の荷物は家に置いて、右手には少し大きめの袋が握られていた。

丸「柳ー、それなに?」

柳「まぁ、後でな」

そして足を進めた。

月夜に照らされる俺達。

柳はあるマンションの前に立つとそこに入って行った。

俺達も柳の後を着いて行く。

少し階段を登って、柳は1つの扉に手を掛ける。

コンコン…

柳が叩いたドアのノック音。

ここが神田の家か…

?「…はい」

部屋から聞こえた誰かの声。

柳「俺だ。開けてくれ」

すると中でガシャン!ガシャン!ガシャン!…カチャ…と初めはドアを開けるような音が3回、最後に鍵を開ける音が1回した。

…3重の扉ですか。

柳はドアの鍵が開いたのに気づくとドアを開けた。

柳「入るぞ」

柳は小声で「お前らも入れ」、と言ったので入ることにした。

勝手にお邪魔すると部屋はすぐに見えた。

神「…蓮二、その付属品なに?」

付属品、とは俺と仁王のことだろう。

…てか

柳「…服くらい来たらどうだ?」

神「ここは俺の家だ。どんな格好だろうと俺の勝手」

そう、神田は今、あまりにもラフ過ぎる格好をしている。

キャミを着ていて、胸元がはだけていた。

柳はため息をつくと、近くにあったパーカーを神田に着せる。

柳「家でも人前ではちゃんと着ろ。丸井がお前を見て真っ赤になっていた」

神「丸井ってその赤髪のこと?そういや、こいつら誰?」

柳「あぁ、こいつらは俺と同じテニス部の…」

仁「仁王じゃき」

丸「丸井ブン太!シクヨロな、神田!」

神「蓮二、時間はいいのか?」

…って無視かよ!?

柳「問題ない。それより母からだ」

柳は持ってきていた袋を神田に渡す。

神「別に毎回いいのに」

柳「母が食べてほしいそうだ。昨日の分は?」

神「はいよ。これ」

神田は柳に何かが入ってる袋を渡した。

神「うわーぉ、今日もうまそうだな」

神田は柳から預かった袋から何かを取り出した。

そこには食べ物が…!

う、うまそー…。

丸「神田!それ一口くれぃ!」

神「蓮二、うまいな、これ」

また無視かよ!?

神「そういや、今日の量少し多くねぇか?」

柳「母に頼んでな。この2人と俺も一緒に食べようと思った」

神「…は?」

まじ?よっしゃー!!

神田は嫌そうな顔をしながらも家にいる事を許してくれた。
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