桜咲く頃月照らす
□新たな真実
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黄「えーっと…」
沖「…」
藤「総司、いつにも増して怖えな」
永「総司ー、もう悠里を解放してやれよ」
沖「まだ説教足りないみたいなので、新八さん達は外に行ってくれます?」
黄「も、もう充分です…」
沖「僕が足りないから」
…勘弁してくれよ。
主人公side
禁門の変は幕を閉じ、俺達新選組は屯所へと戻ることになった。
俺は足を捻らせて、右肩負傷、頬に擦り傷と言う3つほどの怪我を負い、その状態で帰って来た。
屯所では山南さんや平助、そして総司が出迎えてくれたけど総司は俺を見た途端にすごいニコニコし始めた。
一瞬、背筋がゾクッとした。
怪我をするなと総司に言われ俺は九条河原に勝手に行った。そこで俺は怪我をした。…つまりは
沖「なんで約束破ったのかな?」
黄「えーっと…死んではないし、斬られたわけじゃないからいいやと思ってだな…」
沖「ふーん、斬られたわけじゃないから約束破っていいんだ?君なら行っても大丈夫だと思ったから許可あげたのに怪我して帰ってきてさ、僕まで怒られたんだけど、土方さんに」
黄「その点に関しては本当に申し訳なく…」
沖「…じゃあさ、許してあげる代わりに」
「へ?」と俺は思い、顔を上げて総司を見る。……その時、俺はあんな引きつった顔なんてしたことがないと思うほどに引きつった顔をしただろう。
沖「今日1日、僕の言うこと、何でも聞いてよね」
……この時俺は初めて総司の黒さを知ったと思う。
−−−−−−−−−−
永「…何やってんだ、あれ」
永倉が見る先、それは…
沖「力足りないよ。もっと大人数の体制に合わせないと」
黄「俺の戦い方は大人数向きじゃねぇんだよ!!」
沖「つべこべ言わない。ほら、後ろ」
黄「なんで俺が特訓されなきゃいけねぇんだよ!」
沖「怪我しないようにするために決まってるでしょ?はい、僕行くよ」
黄「…っ!」
隊士「あの、沖田組長……」
隊士「そ、そろそろ休憩なので…」
沖「あぁ、いいよ。僕は悠里を特訓してるから先に休憩してて」
黄「ま、待てあんたら…俺も休憩させろおぉぉっ!!」
永「……」
斎「…もはや地獄絵図、だな」
原「…ま、これもある意味、いい薬だな」
藤「…俺らに災難かかる前に行こうぜ」
その場にいた者達はうんと頷き、黄桜を哀れと思いながら去っていった。