光の場所
□合宿2日目
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主人公side
合宿2日目、早朝
朝の景色も悪くない。
薄い青空、夏にしては涼しい。
オレは1人、ラケットを持ってコートに入った。
そして壁打ちをしていた。
やっぱりテニスは楽しい。
オレの心を癒してくれる。
今のオレの唯一の楽しみだ。
あぁ、今なら叫べそう。
さらけ出せそう。
そう思った矢先
?「朝からよう頑張るのぅ」
この喋り方を聞くのは何度目だろうか?
ボールを打つ手を止めて、声のする方を見た。
剣「貴様も意外と早起きなんだな。詐欺師野郎」
仁「俺は仁王じゃき。はよ覚えんしゃい」
剣「面倒」
仁「…プリッ」
仁王は意味の分からない言語?で話すとそのままコートに入って来る。
左手にはラケットが握られていた。
仁「壁じゃ相手にならんからの。俺の練習相手になってくれんか?俺も今打ちたい気分じゃき」
剣「…はぁ、少しだけな」
仁「嬉しいぜよ」