四神〜次世代の後継者達〜
□それぞれの行先
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「「ようこそ!!妖精の尻尾へ!!
……………………あれ??」」
一緒にギルドに入ったはずのアイツはいなかった。
フリード「……マスター、彼女は?」
マカロフ「そこにおるじゃろ、ほれアイナ。ちゃんと挨拶せんか」
アイナは
アイナ「僕、人と語るほど口先多くないんだけど」
皆の後ろにある本棚の所にいた。
カナ「い、いつの間に!?」
ハッピー「確かにオイラと一緒に入ったのになぁ」
マカオ「僕!?」
ミラ「いらっしゃい、何か飲む?」
…と、感想はいろいろ。
皆は惚けた顔でアイナを見る。それほど一瞬だった。一瞬でアイツは入口から本棚の所まで移動していたのだ。
誰にも見つからず。
マカロフ「いいから挨拶せい。こいつらお前さんを待っておったのだぞ」
アイナ「頼んでないし。と言うか、ほぼ強制で入ったようなものじゃないか。…まぁいいか。
僕はアイナ・ストーラルド。闇ギルド呪いの鎧の残兵だ。いつでも僕を追い出してくれてもいいからね、寧ろ大歓迎」
能面みてぇな面で紹介を済ませるあの赤目は本当に何にも興味はなさそうだった。
ルーシィ「ちょっとアイナ。もう少し可愛い紹介はないの?」
苦笑してアイナに話しかけるルーシィ。
エルザ「不器用なのもきっとアイナなのだろう。追い出す気はない。よろしく頼むぞ、アイナ」
笑いかけてアイナに手を差しのべるエルザ。
シャルル「昨日今日で大体分かったわ。皮肉なのがあんたらしいって」
ナツ「アイナ!俺と勝負しよーぜ!」
エルフマン「グレイを負かしたんだろ!?漢をかけて俺と勝負しねぇか!!?」
アイナの皮肉は皆悪く受け取らず、寧ろ楽しそうに、新しい仲間へと寄っていく。
アイナ「……」
グレイ「…おい、どうした?」
下を向いたアイナ。拳は強く握り締められていて、その手が震えているのが見えた。
…そして、こう言い放つ。
アイナ「……気持ち悪い」