四神〜次世代の後継者達〜
□出会い
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ローグside
ローグ「…たく、スティングのやつ…1人で勝手に…」
スティングとはまったく違う方向を選んだ俺はその道を辿っていた。
フローとデクターは剣咬の虎で留守を頼んでいたが、少し失敗だったか。
…それにしても
ローグ「…こんなところにギルドなんてあるのか?」
どこを見渡してもあるのはしんと立つ木々のみ。
そして出たのは…
ローグ「…湖か」
?「待ちくたびれたわよ、下衆」
ローグ「…誰だ?」
?「…あなたが倒そうとしているギルドの者よ」
湖の前に立ち尽くした女が立っていた。
ローグ「…向こうから来てくれるなんてな。探す手間が省けた」
?「クスクス…それは命令したあたし等のマスターに礼を言ってくれる?…まぁ、言えないだろうけど」
ローグ「なぜそう言える」
?「…あなたを今ここで、殺すからよ」
ローグ「…ほう」
?「自己紹介がまだだったわね。あたしはレイ・テイナー。呪いの鎧の者よ」
よく見ると、首には黒い札が。
ローグ「トップ4か。これは油断ならぬな」
レイ「さぁ、楽しみましょう?…どちらが先に三途の川を歩くのか」
ローグ「俺は殺生は好まない。ただお前を倒す、それだけだ」
レイ「…」
一瞬、拳を握る彼女はどこか切なげな顔をしていたのが分かった。
しかし、もう一度俺と目を合わせるとその表情はなかった。
…誰であろうと、俺は倒す。
…誰も殺めたりはしない。