銀土(原作設定)
□銀色を探せ!
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なにも返事がないのを、不気味に思いながら俺はゴクリ、喉を鳴らした。
緊張が段々と酷くなる。
不意に、後ろから抱きすくめられ、俺は狼狽えた。
「おい、何が目的だ?真選組の壊滅…か?」
何も答えない相手。
俺は戸惑いながら、後ろにいる相手を思惑する。
ガタイは…いいな。俺と同じくらい…かそれ以上…
他に仲間はいないようだ。
コイツ一人…
「…何がしたい。俺を暗殺しようとしてるんじゃねーのか」
刀を封じられた時点で、自分には何も策は無い。攻撃されるなら、拳で答えるしか今の俺には無かった。
ふーっと耳に息を吹かれ、俺はびくっと身を縮める。なんだ…コイツ…どういうつもりだ…
「…お前、最初から俺だけが目的か」
答えるように、男は俺の耳を噛んでくる。
その刺激に負けないよう、俺はそいつに語りかける。
「…俺を好きにして、真選組の力を削ぐのが目的…違うか?」
そのまま、男の手は俺のスカーフを外してくる。抵抗しても、闇になれない俺は男の手を防ぐことができない。そのまま、服を脱がされていくが俺の中には、何故か不快感は無い。
俺…コイツを知ってる…
コイツの手を、俺は知っている気がする。
「やめ…ろ…」
出した否定の言葉が、酷く掠れているのに気づいて俺は焦燥感が広がっていくのが分かった。
上半身を露わにされているが、真っ暗闇の中では何も見えない。相手がどんな男か、何をしようとしているのかも俺には分からない…
ただ一つ、言えることは…俺はこいつを知っている、それだけだった。
自分の乳首を、男が指で擦ってきて俺は嬌声をあげる。それを受けてか、次第に男の息が荒くなっていくのが分かった。
摘んで、離して。それを繰り返され俺は甘い快楽が脳味噌を支配していくのが分かった。
「お前…誰…なんだっ…」
もう半分程度までエレクトしている俺自身を完全に無視し、奴は俺のベルトを外していく。感度が上がった体で拒否しても、全て男の力強い腕にからめ取られ、まるで生娘の様に無力に成り下がっている自分が憎かった。
ずり下げられた隊服のズボンと下着。
そこに、するりと指が伸びていく。
指でぐいと侵入を試みられ、俺はキュウと締め付けて拒否をする。
「やめ…やめてくれ…俺だけが…目的なのか?」
すぐにぴちゃぴちゃと水音がする。
奴は自身の指を、唾液で浸しているのだろう、卑猥な音が部屋に響く。そして俺の心は何故か高鳴る。奴に抱きかかえられながら、期待で胸が躍っている。
どうかしてる…