銀土(原作設定)

□白に染まれ
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銀時は、夕食が終わると、何となくそわそわしていた。
新八はそれに気づき、声を掛ける。

「何してんですか銀さん…なんか変ですよ」

「…いやっ別に…その」

「…僕、もう帰ります。神楽ちゃんは、今日はうちに連れて行きますよ。姉上もオフだし、神楽ちゃん連れて行くと喜ぶから」

「おっ、そうか…ああ、じゃあ…明日な」

「…どーせ、飲みに行くんでしょう?」

心の内を見透かされ、銀時はぎくりとした。

「うん…まあ、その」

「土方さんとですか」

銀時はばつが悪そうにそっぽを向く。

「…図星ですね」

そう言うと新八は、布団、汚したら洗濯しといてくださいよ、と意味深なことを言った。
それを聞いて、銀時はおう、と曖昧に答える。

ふう、と新八は息を吐く。
こんな銀時を見てると、今までただれた恋愛しかしていないというのが嘘みたいだ、と思う。少なくとも、土方に対しては…意外とちゃんとしてるように思うのだ。少なくとも、きちんと女の人と付き合ってきたのだ、と新八は思う。

(まあ、この人…黙っていればイケメンだからね…黙っていればね…)

「じゃあ、明日は昼くらいから出勤でいいですか?銀さんもその方がいいでしょう」

そうしてくれ、銀時はそう告げるとじゃあ明日、と言って万事屋を後にする。

「…銀ちゃん、どこ行ったアルか?急いでたアル」

「大丈夫、いつもの銀さんだよ神楽ちゃん。今日はうちに泊まろう、姉上もいいるし」

「レディーを誘うには上等手段アル。でも騙されてやるアル」

「何それ…仲間で流行ってんのそういうの…」

メガネは黙っとくアル、そういうと神楽は玄関に行って靴を履く。

「…はいはい」

二人は、夜のかぶき町を歩いていく。明日、どんなケーキにするか…そんな相談をしながら、新八は家路につくのだった。
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