名探偵。long

□第2章
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「あら…貴女、可愛い顔してるじゃない!」
「…え?」
「私はベルモット…幹部の者よ。」
「貴女が…」

ベル姉に声を掛けられたときの私は、組織の中でも末端中の末端。ベル姉が末端である私たちに指示を出しに来た際、声をかけられた。

「えと…可愛い顔というのは?」
「そのままよ。」
「そ、そのまま…。」
「貴女、名前は?」
「…藤河瑠璃です。」
「瑠璃ね。偽名でしょうけど。」
「!!」
「ふふ、いいのよ。偽名なんて皆使ってるでしょうし…。それより!瑠璃、ちょっとしたシゴトに興味ない?」
「仕事…ですか?それはどのような?」
「それは…」
「…………。な、なな何を…冗談でしょ!?」
「冗談じゃないわ。大丈夫、私が直々に教えてあげるわよ。」


ハニートラップをね!
…とウインクをされる。

「無理です無理です!!未経験だし、男に興味ありませんから!」
「あら未経験なの?いいじゃない、初心はモテるわよ。」
「モテません!とにかく私は…」
「受けてくれるわよね?」
「受けます!」

いいようの無い威圧オーラを向けられ、すぐさま承諾した。


そしてメイクから男の誘い方まで…てんやわんやしながらも教えてもらい…




「じゃあ、頑張ってね!」
「…はい。」

その日の内にシゴトへと駆り出された。






初の重要な仕事をなんなくクリアし、その功績が認められたのか、幹部クラスまで大出世し…


そうして

アイツと出会うことになる。
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