名探偵。long

□第4章
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「お前は…!」
「これ以上こいつに触れてみろ。…両目を抉り取ってやる。」
「ひっ!!」

男の身体はガクガクと震え、そのまま意識を失ってしまった。

「その男…」
「データは取れたんだ。気を失っている内に逃げるぞ。」
「え、ええ。」


スルリと警備の目をくぐり抜け、ライの車へと乗り込んだ。




「…さっきは、その、ありがとう。」
「構わん。」
「ライって格闘技使えるんだね。」
「截拳道だ。」
「じ、截拳道?」
「ああ。…そうだ。お前もやってみたらどうだ?」
「私が?」
「護身のためにもな。俺が教えてやる、金が掛からなくていいだろう。」
「…いいの?」
「言っておくが手加減せんぞ。」
「もちろんっ……!?」

唇がふわりと重なる。

「な……な、なな!?」
「さっき無理矢理されてただろう。」
「見てたの!?」
「…あんなの見せられたら、誰だって怒るものだ。」
「なんでキスしたのよ!」
「フッ……さあ?」
「なにそれ!!」



車の中でぎゃあぎゃあ騒いでいたら


うるさい、とデコピンされた。
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