名探偵。long

□第4章
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「ふう…」

深く深呼吸をする。
今回はそこまで重要な相手ではないが、念のため…とのこと。
ちなみにこの前のバーボンとの仕事の方が重要だった。

「緊張してるのか?」
「そりゃするわ。」
「そうか。」

またライとコンビを組む事になった今日の仕事。
何故かいつもよりも不安を感じ、深呼吸を繰り返していた。

「…わあ!?」
「肩の力を抜け。」
「触んないでよ!」
「不安を感じているらしいが…いつも通りに振る舞えば、お前なら問題ないさ。」

ポンポンとかるく背中を叩かれた。

「…不安が的中したら?」
「助けに行く。」
「ウイスキー1杯奢りね。」
「ああ、いいぞ。…さあ、行くか。」



そうして始めた仕事。











見事に不安は的中。


相手が空手を習っており、相手の部屋で絶対絶命のピンチ。


「ほら…瑠璃ちゃん。俺と遊ぶんだろ?」
「は、離してください!」
「えー。誘ったのはそっちでしょ?」
「いやっ…ん、」

無理矢理にキスされる。
ハニートラップでのキスなら慣れているのに…こんな無理矢理なのは…


「…ぐあっ!?」
「!?」

グイッと身体が離れたと思ったら
鈍い音と共に男が床に倒れこんだ。


「―大丈夫か?」
「ライ!!」
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