虎牛設定(補完)
□その4
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#31
作成:2020/01/04
「銀時ぃぃぃ」
「なーに」
「もう三が日は過ぎたんだぞ! いつまでダラダラしてるつもりなんだ!」
「イヤ、俺、動物だし……三が日とか関係なくね?」
「世界観を崩すようなこと言うな! 正月ネタなんだから三が日もありなんだよ、分かったかコラァ!」
「はいはい」
「みんなもう仕事初めてんのに、てめーは食っちゃ寝して…………おい?」
「なに?」
「餅は? テーブルの上に積んであったよな?」
「無いよ?」
「は? な、無いって? てめー、大晦日に村の連中と賭け事やって大勝して大量に持って帰っただろうが!?」
「大量だろうがなんだろうが、食ったら無くなるんですぅぅ」
「食った!!? あんだけの餅を、3日で!?」
「だって……餡子もきな粉もお汁粉も砂糖醤油もめっちゃ美味しいんだもん」
「だもん、じゃねー!! またそんなに甘いもんばっか食って、ホント、いい加減にしねーと糖尿病になるぞ!!」
「……十四郎こそ、糖尿病って世界観おかしくね?」
「うるさい!! 今日から餅も甘い物も禁止!!」
「ええぇぇぇ、俺の正月の楽しみがぁぁぁ」
「だから正月ももう終わりだって! 俺なんか近藤さんたちと街に買い出しに行ったんだぞ!」
「あ、そう。じゃあ、働き者の十四郎くんはそれを自慢しに来たんですかぁ」
「なにを…………あ、忘れてた。お土産買ってきたから来たんだった」
「土産?」
「銀時が好きそうな甘い系の菓子がいろいろあって、買ってたらどんどん大量に…………」
「…………」
「…………」
「…………なんだかんだ言って、十四郎って俺を甘やかしすぎだよね。甘味だけに」
「うまくねーよ…………でもそうだな、反省してこの菓子はみんなに配……」
「ちょっとだけ! せっかく十四郎が買ってきてくれたんだからちょっとだけぇぇぇ!!」
「…………1個づつだからな」(ちょい嬉)
「はーい(やっぱり甘いなぁ。そんなとこが可愛い)」
おわり
珍しく厳しい牛さん。
いつもは子供ぐらいの見た目なんですが、これは大人でもいいかな。
無理矢理正月ネタにしたのが明らか、な話。