虎牛設定(補完)

□その3
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#24

作成:2018/10/24




確かに言ったよ?

誕生日を祝ってくれるって言ってくれて嬉しかったから。

「銀時の好きなものたくさん作るからな!」

「十四郎が作ってくれるものならなんでも嬉しいよ」

確かにそう言ったよ?

だけど、

「これがぁ、銀時の好きなイチゴケーキで、これがイチゴ大福で、これが甘い卵焼きで、これが甘い大学芋!」

「……わ、わぁい」

「どれから食べる!?」

テーブルに並んだ皿は、全部黄色くてもったりしてすっぱい匂いのするクリーム的なものでいっぱいなんですけどぉぉ!

み、見分けがつかなぃぃぃぃ!

「い、イチゴケーキかなぁ」

「だよな! じゃあ、はい! たくさん食べていいぞ!」

「あ、ありがとう」

フォークを差したらギリギリさきっちょにスポンジと生クリームが見えたけど、やっぱり黄色いものがいっぱいついてきました。

もしかして良く似てるけど非なるものかなぁ、なんて期待して口に運んだら、やっぱりアレでした!

「美味いか!?」

「……う、うん、すげー美味い」

「そうか!」

だけど、十四郎の満面の笑みを見たらとても残せません!

意地でも食え! 明日大変な目にあっても食え!

食うんだ、俺!



翌日。

「銀時はどうした」

「なんか腹の調子が悪いって。昨日食べ過ぎちゃったからかなぁ」

「…………」

「…………」

「……食べ過ぎのせいじゃねーでしょう。アレのせいですよ、アレの」

「だけど銀時は全部食べてくれましたぁぁ! 賭けは俺の勝ち!」

「甘い物が大好きな銀時に、マヨネーズを山ほど食べさすとは……トシ、御主も悪よのぉ」

「賭けられていたとも知らずに全部食べた旦那が気の毒でさぁ」

「いいんだよ! 近藤さんが福引で当てた"世界のスイーツ食べ放題"招待券で、ちゃんと美味しいもの食べさせてやるんだから!」



その頃の虎。

「うーん、マヨが……マヨがぁぁぁ……」


はぴば、虎!

 おわり



だから、虎牛で誕生日ネタは厳しいんだって!(笑)
仕事中になんとか捻り出した、銀ちゃんが全然幸せじゃない誕生日の話でした。
でも愛されてるのよ?(笑)

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