虎牛設定(補完)
□その2
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#13
作成:2016/11/08
「え……遠くに行く?」
「ああ。もうすぐ冬になるからなぁ。森には食べ物もなくなるし……」
「だったらお前も牧場に住めばいい」
「虎の俺がぁ?」
「俺が頼んでやる!」
「……無理に決まってますぅ」
「だけど……」(しょんぼり)
「……な、お前も一緒に行くか?」
「行く!」
「……だよな、無理だよな……って、あ?」
「行く!」
「……ちょ……おま、もうちょっとよく考えたほうが……」
「外の世界も見てみたかったし、銀時とずっと一緒に居られるんだろ?」
「……そりゃあ……まじでか」
「うん!近藤さんに言ってくる!ちょっと待ってろ!」
「…………」
「だめ」
「近藤さん!」
「トシ、外の世界は危険だぞ?虎と一緒に行くなんて無理でっす」
「虎が守ってくれるって!」
「足手まといになって他の何かに食われちまうだけでさぁ」
「……そ、そんなことねーよ!」
「だけど銀時の足手まといになるのは確かだぞ?トシもそれはいやだろう?」
「…………」
「……銀時残念がるだろうなぁ……だけど足手まといになるのも嫌だし……」
とぼとぼ
「……銀時? あれ? 銀時ぃ?……ん? 手紙?」
“十四郎へ やっぱり連れて行けないからこのまま出発する 春になったら戻ってくるから、それまでに乳を出せるようになっとけ”
「銀時…………って、乳は出ねーよっ!!! あ、俺の好きな草……こんなに……寒くなってこの辺にはもう生えてねーのに……」
もぐもぐ
「……うめぇ…………しょーがねー。春まで待っててやるから、ちゃんと帰ってこいよ……」
おわり
“寒くなったら”シリーズの虎Verでした。
帰ってきてからのも考えていたのですが、牛Verと合わせてみました。
12歳ぐらいの二人。