虎牛設定(補完)

□その2
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#11

作成:2016/10/07




「誕生日?」

「うん、いつだ?」

「しらね」

「え?」

「んなもん、教えてくれるやつがいなかったからな」

「……」

「……ぷっ。十四郎が気にすることじゃねーよ。別に知らなくても困らないだろ?」



「……それじゃ俺がお祝いできねーだろ……俺の誕生日には取りに行きにくい場所に生えてる、ものごっさ美味い草を取ってきてくれたのに……おかえしにものごっさ美味い甘いもん作ってやろうと思ったのに……」

「トシ? 何ブツブツ言ってんだ?」

「……銀時が誕生日知らないって……」

「……あー、小さいころから群れを離れて生きてきたみたいだからな」

「お返しができないんだ」

「やっぱり牛はバカでぃ」

「んだとコラァァ!!」

「あんたが作ってやったらいいじゃねーですかぃ」

「……作る?」

「ああ、それいいな。トシが銀時の誕生日を決めてやったらいいぞ」

「……それで良いのか?」

「気持ちの問題だろ?」

「……うん!!ありがとう、近藤さん!! ……と、総悟…………じゃあな!」

「……やっぱり牛は単純でぃ」

「ははは。トシらしいなぁ」




「というわけで、ケーキ作ってやったぞ!」

「……というか、何が“というわけで”?」

「今日を銀時の誕生日に決めたんだ!おめでとう、銀時!」

「……なんで今日だよ……」

「銀時と初めて会った日だ!だから俺とお前の出会い誕生日だぞ!」

「……ああ、もう一年経つのか……」

「だから毎年この日にお祝いしてやるからな!」

「…毎年?」

「毎年!」

「…ずっと?」

「ずっと!」

「………」

「……きょ、今日じゃ嫌か?別な日にするか?」

「……今日で良い」

「そっか! じゃあ俺が作ったケーキを貰ってくれるよな!母さんに教わって作ったんだ。砂糖増量だぞ!」

もっと良いもん貰ってるけどな」

「ん?」

「…ううん。ありがとうな」

「おう!」


・・・


「……ぐっ……な、なんだこれ……」

「隠し味にマヨを入れた。美味いだろ?」

「隠れてねぇぇぇぇ!」


ハピバ、銀さん!


 おわり



虎牛……ぽっと考えた話なので、特にコメントすることもないな(笑)
年齢設定がいつも曖昧ですが……15,6ぐらいで……

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