原作設定(補完)

□その5
2ページ/23ページ

#42

作成:2015/05/03
1 / 2



定例の会議の時間だったが、近藤が松平のところから戻るのを待っている間の雑談中、沖田が言った。

「そういやぁ、さっき旦那が公園でぼーっとしてやしたよ。相変わらず暇そうで羨ましいでさぁ」

「そういうのは真面目に働いてから言え」

「あれ?俺も今朝、公園で見ましたよ。……1日いたんですかね」

山崎もそう言い出したので、土方は頭の奥にしまい込んでいたものが飛び出してきて、身体に汗が噴き出す。

「………今日何日だ」

「もうボケたんですかぃ?」

「3日ですよ」

「………」

「おー、お待たせっ!」

近藤がやってきて会議が始まってしまい、土方は何もできなくなった。

『しまったぁぁああ!』



万事屋に帰ってきた銀時は、真っ暗な部屋に明かりを着ける。

今日は外泊するからと言ってあったので、神楽は新八のところに行っていて誰もいなかった。

ソファに寝転がっていると、しばらくしてから玄関がチャイムなしに開いて、ドタドタと中に入ってくる足音。

「不法侵入ですよ〜」

「……すまねー」

目をつぶったままだった銀時がチラッと目を開けると、隊服を着たまま申し訳なさそうな顔をした土方が立っていた。





「兄貴の新作映画の前売り貰ったけど、行く?」

「行く」(即答)

「来月の3日からだけど、いつ……」

「3日」(やっぱり即答)

「そんなに?(笑)ちゃんと休みとっとけよ」



「土方ぁ、3日ちゃんと非番にしたか?」

「大丈夫だ」

「お前セーブ率低いからなぁ…」

「俺が兄貴との約束忘れるかぁぁああ!!」

「俺との約束って言えぇぇええ!!」





.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ