原作設定(補完)
□その1
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♯2
作成:2015/04/07 修正:2015/11/22
ある日の万事屋。
チャイムを数回鳴らし誰も出てこないことを確認してから、合鍵を使って中へ入ってくる人影。
留守番の定春は一瞬警戒する素振りを見せたが、すぐに尻尾を振りだした。
私服姿の土方だ。
「よしよし」
そう言いながらわしっわしっと頭を撫でて、買ってきたドッグフードを餌皿に入れてやる。
ガツガツ食べる姿を見てから、両手に持った買い物袋を持って台所に向かった。
銀時が好きな小豆缶、神楽の酢昆布、卵、海苔の佃煮、野菜。
量は多くないが万事屋では定番の食材を、いつもの場所に納めた。
「これであと少しは大丈夫だろ」
米をしまおうと食器棚の下の扉を開けたら、お徳用マヨネーズが2本隠すように置いてあった。
それを見つめ、眉間にシワを寄せながら呟く。
「…んなもん買うならラーメンでも買え、バーカ」
定春のところに戻ると、あっという間に空になった皿にもう一袋エサを入れてやった。
「またこっそり差し入れに来てやるから頑張れよ」
そして鍵をかけて帰っていく。
夕方、力仕事から帰ってくたくたの三人。
「新八ぃ、夕飯の支度頼むわ」
今日は珍しく1日頑張った銀時だったので、新八は「は〜い」と言って台所へ向かった。
手抜き料理でもいいだろと冷蔵庫を漁りながら、『あれ?なんか食材増えてる気が?』と首を傾げるのだった。
後日、万事屋に遊びに来た土方を定春が嬉しそうに迎える。
「…なんか、定春、お前になついてね?」
「動物には俺の優しさが分かるんだろ」
「ふ〜ん」
おわり
フォロ方十四フォローさん、万事屋の食生活もフォロー(笑)
隠しマヨのくだりは作成時に追加。
私、銀さんにフォロー(笑)
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