原作設定(補完)

□その53
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#523

作成:2020/02/14




2月14日、夜、居酒屋。

「あれぇ、副長さんじゃん。何してんですか、こんなところで」

「……酒を飲んでるに決まってんだろ」

「だって今日はバレンタインですよ。モテモテなのにデートする女も居ないんですか」

「……じゃあてめーは何してるってんだ」

「俺はぜんぜーんモテませんしぃ、バレンタインデーでも通常運転ですよぉ」

「…………嘘ばっか」(小声)

「あ? 何か言った?」

「通常運転だってーなら、黙って一人で飲んでろよ。構うな」

「ぼっちで寂しそうな副長さんに声をかけてやったんじゃないですか。銀さんの優しさだからね」

「余計なお世話だ。不快にしかなってねーよ」

「やだねー、人の好意を素直に受け取れない人って。だから鬼の副長なんて呼ばれるんじゃね」

「……それこそてめーには関係ねーだろ。好意だってんなら俺に二度と関わるな」

「そうしてーのに面倒事持ち込んで関わってくるのおめーらのほうだからね」

「そっちが勝手に首突っ込んでくるんだろうが」

「そっちですぅぅ。俺はチンピラ警察になんか関わりたくねーんですぅぅぅ」

「だったら関わらなきゃいいだろうが。いちいち絡んでくるんじゃねーよ」

「あー? 助けてやってんのにそんな言い方ですか?」

「頼んでねー。恩着せがましいんだよ」

「誰がんなもん着せたんだよ。逆ギレですかコノヤロー!」

「てめーがグダグダ抜かすからだろうがっ!」

「おめーこそもうちょっと……」

「2人とも、それ以上続けるなら出禁だよ」

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「……っ……」

「?」

「だぁぁぁぁぁ!! 何やってんだよ、馬鹿じゃねーの!!」

「!! だ……」

「俺!!!」

「……あ?」

「…………」(懐に手を突っ込んで考えること3分)

「?」

「………………こ、こここ、これ……」(差し出した甘い香りのする箱)

「…………」

「意味はアレだから……き、気持ち悪かったら捨てていいし……返事はすぐじゃなくても……」

「…………」(差し出される甘い香りのする箱)

「……!!……だから、いらなきゃ捨てて良いって…………(ん? 箱がちょっと違うような)……」

「……っ……」(土方の手元には銀時からの箱)

「ひ、土方くん……」

「……あるならさっさと出しやがれ。余計な喧嘩売ってんじゃねーよ」

「土方くんこそ買ったくせにぃ」

「しょ、しょーがねーだろーが」

「いひひ」



店主とモブ

『ようやくまとまったか』

『よっしゃー!! やっぱり今日だったろ。今日の払いはお前な!』

『ちくしょう。もうちょっとかかると思ってたのに』

『お互い意識してんのに喧嘩ばかりしちゃって……バレバレだっつーの』

『これでこれからは少しは静かになるかな』


ハッピーバレンタイン!


 おわり



モブに見守られていた系の喧嘩バカップル銀土。
途中からてぬきでは無理があるなと思ったんですが、
もう書く気力はなかったぁぁぁぁ。

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