原作設定(補完)
□その50
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#496
作成:2019/10/04
「多串くん、知ってますか。今日が何の日か」
「…………天使の日?」
「うわっ、思いも寄らぬ日が出た! 意外なこと知ってるんですね!」
「総悟が言ってた」
「……なんで天使の日か、知ってるの?」
「しらね」
「某下着メーカーが制定した"天使のブラ"っていうブラジャーの記念日だよ」
「ブ、ブラ!!!?」(あわわわ)
「いやあ、多串くんも男の子だね。ブラでそんなに動揺しなくても」
「ど、動揺なんてしてねー! つ、つーか、他に何の日があるんだよ!」
「今日はね、10月4日、ト・シの日で、多串くんの日でーす」」
「……あ、そ」
「それで僕たちにもトシの日っぽいことをしなさいという指令がでました」
「ト……トシの日っぽいことってなんだよ」
「んー……でもなぁ……無理じゃないかなぁ」
「な、なにが……」
「だってさ、今更だしぃ。やり慣れないことをすると失敗するって言うしぃ」
「……む、難しいことなのか?」
「難しいね。ものごっさ難しいね」
「……だけど、やらないと終われないんじゃねーのか」
「そうだね。こうやって2人でダラダラ座談会のように話すことになるね。あ、それもいいかな」
「よくねーだろ。俺はまだ仕事が残ってんだ」
「あ、でたよ、やだねー、これだから仕事虫は。今日はお前の日なんだよ?」
「……だから、その俺の日とやらの指令を済ませちまおう、って言ってんだ」
「……いいの?」
「あ?」
「後悔しない? ものごっさ大変なことになるよ?」
「……そ、そんなに?」
「悶絶するね。転げ回るね。死にたくなるね」
「な、ななな、なにをさせる気なんだぁぁぁ!?」
「…………え……って……」
「あ?」
「……な、名前を呼べって……」
「……名前って、俺の?」
「決まってんでしょ、トシの日なんだから」
「……それだけか?」
「それだけです」
「なんだ。じゃあ、さっさと呼べよ」
「いいの? ほんと〜〜〜〜〜〜にいいの?」
「……なんだよ。別にいいだろ、そんぐらい」
「俺ってさ、お前の名前、呼んだこと、なくね?」
「……ないか?」
「多分……495話も読み返すのタルいから無理だけど……原作設定の銀さんは多串くんの名前を呼んでないんだよね、恥ずかしくて」
「……だ、だったら、初めて呼べてよかったじゃねーか」
「だから今更って言ってんでしょ。素面なのに、改めて、名前を呼べとか……ぎゃぁぁぁぁ、恥ずかしいぃぃぃぃ!」
「て、てめーが恥ずかしがったら俺だって恥ずかしくなるじゃねーか!!」
「当たり前だろうが! 三十路まえの男2人が改まって顔を見合わせて名前を呼んで呼ばれるのを妄想して喜んでもらおうという指令だからね!!」
「文章じゃ伝わりづらいけどな」
「そうだよ!? 伝わりづらいのに俺たちめっさ恥ずかしいってやつだから!!」
「…………だけど覚悟をきめねーと…………寝る時間がなくなるぞ」(現在15:46分)
「管理人に優しっ!! 仕事中にウトウトしちゃうからね!!」
「だから……さ、さっさと呼べ……」
「そ、そうね……じゃあ……」
「…………」
「…………と……」
「…………」
「と……と、とう……とう……」
「…………」
「とうし……とぉぉぉぉ……ああああ!!! 呼べねぇぇぇぇ!!!」
「そこまで引っ張るか!? いい加減、読んでるほうも飽きるぞ!?」
「もだもだ感が伝わってくるだろ?」
「もだもだはいいから、早くしろや」
「はーい…………(深呼吸)……トシの日、おめでとう、十四郎」
「…………なにがおめでとうかはわからねーけど、どうも」
「…………」
「…………」
『『ものごっさ恥ずかしぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!』』
おわり
名前を呼ぶだけでどんだけ恥ずかしがってんだ、うちの2人は(笑)
……どっかで名前読んだかなぁ……素面では無いと思うんだけど……