原作設定(補完)
□その47
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#462
作成:2019/04/24
「5月5日、空けたぞ」
「…………は?」
「……だから……5月5日……非番とれって……言ってただろうが……」
「は?」
「…………な、なんでもねぇ」(恥ずかしくなってきた)
「なんで?」
「……なんで、って何だよ」
「いつも取れないじゃん。取る気ないじゃん」
「と、取る気がないわけじゃねえ……GWに忙しいのは仕方ねーだろ」
「だろ? なのになんで今年は取れたの?」
「……こ、近藤さんが……」
「……ゴリがぁ?」
「毎年休まないんだから今年は絶対に休め、って」
「局長命令?」
「……そうだ」
「ふーん、やっぱりゴリの命令なら聞くんだ」
「し、仕方ねーだろ。組織っていうのはそういうもんだろうが」
「……ま、休めるんなら別にいいけどさー」
「……でも、近藤さん何かおかしかったんだよな」
「アイツがおかしいのはいつものことだろう」
「そういうおかしいじゃなくて……頑なに"5日に休め"って言うんだよ……もうちょっと暇な日でも良かったのに」
「……ふーん」
「……まさかと思うがてめー……」
「あ? 俺が何か企んだとでも? ゴリに俺らのこと言ったら"別れる"って脅されてんのに?」
「……お、脅したわけじゃあ……」
「脅しました。鬼のような顔で"近藤さんや他の隊士たちにバレたらしめーだからなコラァ"って言いました」
「……鬼って……」
「だから銀さん、ちゃーんとバレないように頑張ってるし、なかなか会えないのだって我慢してるし、誰か一緒だと会っても嬉しそうな顔しないように……」
「わ、分かった! 分かったから!」
「なのにソレを疑われるなんてなぁ……銀さんショックだなぁ……」
「す、すまん」
「いいけどねぇ、別に。5日にちゃんと休んでくれるなら」
「テロがあったら無理だぞ」
「分かってますぅ。それ以外はできるだけね、な」
「……ん」
「それと、4日の夜にはここに来て、日付が変わったと同時に"おめでとう"のチューしていいよね? 5日にはケーキも土方くんの好きな料理も用意するから、朝からイチャイチャ、ダラダラしようねぇ」
「……それって……かなり……イタくねーか……」
「由緒正しいバカップルのお誕生日ですぅぅぅ。普段イチャイチャしないんだから、こんなときぐらい大人しく祝われてくださいぃぃぃ」
「わ、分かった」
「……と、言うわけで、ちょっと言動には気をつけてくんない? 土方くんは疑り深いんだから」
「だっはっはっは。すまんすまん、どうしても休ませようと思ったら力んじまった」
「とっくにあんたにバレてて、裏でお妙の情報と交換してたなんて知ったら…………一生口きいてもらえなくなるからな」
「……そ、そうだな、気をつけます」
おわり
……書き始めたものの、面白いセリフが思いつかなかった。
ふつーにふつーの話をしてるふつーの話になった。
あれ?(笑)