原作設定(補完)
□その45
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#449
作成:2019/03/14
万事屋。
「…………」(こそこそ)
「何コソコソしてるアルか、新八」
「……銀さんは?」(小声)
「まだ帰ってきてないネ」
「なんだ。それが、団子屋のオヤジさんに変な話聞いちゃって」
「お前の本体がメガネだって言う話アルか?」
「それのどこが変な話なんだよ! っていうか、違うから!」
「じゃあ何アルか。さっさと話すヨロシ」
「ほら、今日はホワイトデーじゃない。バレンタインのチョコは団子屋じゃ無理だけど、ホワイトデーなら団子の出番もあるかもって、ホワイトデーの"お返し推しキャンペーン"やってたら、銀さんが来て、ものごっさ悩んで悩んで団子セット買ってったんだって」
「…………それのどこが変な話ね。義理チョコのお返しじゃないアルか」
「義理チョコのお返しは、スーパーの特売お徳用クッキー買ってたじゃん」
「……じゃあ……」
「本命チョコへのお返しじゃないかな」
「本命チョコ!?」
「そんなの一言も言ってなかったよね? 神楽ちゃん、何か心当たりないの? ほら、バレンタインの日とか」
「あの日は…………あ……マダオと飲んで朝帰りして、お店の女に貰ったチョコを大事そうに部屋に持って行ったアル」
「ソレだよ。怪しいでしょ。追求しとこうよ」
「別に銀ちゃんに彼女が出来たってどうでも良いアル」
「何言ってんの。銀さんはもうすぐ三十路だよ。彼女ができて、うっかり子供もできて、結婚してここに住む、なんてなったらどうすんの」
「!!? 水商売の女が乗り込んでくるアルか!? 後妻と実子に私の場所が奪われてしまうネ!!」
「いや、君、銀さんの子供じゃないし。でも居場所は無くなっちゃうかもしれないよ」
「大変アル! 相手が誰か確かめるネ!!」
「銀さん、他にも荷物を持ってたらしいから、何を買ったのか分かればヒントになるかもしれないよ。町で聞いてみよう」
たばこ屋。
「たばこを1カートン買って、リボンをかけてくれって頼んだって!」
「ニコチンは水商売の女の商売道具ネ! 悪い女に騙されてる可能性があるアル!」
着物屋。
「黒い男性用の着流しをあれこれ吟味して、結局買わずに帰ったって!」
「きっとあの服装がダサい言われたネ! 自分の好みに変えさせようとする悪い女に騙されてるアル!」
スーパー。
「……マヨネーズを大量に買って、自分でラッピングしてったって……」
「……なんだ、相手はトッシーアルか。じゃあ、いいアル」
「そうだね」
おまけ
「……ということは、バレンタインのチョコは"あの"土方さんからだったってこと?」
「"意外性"に銀ちゃんのハート鷲づかみアル。ギャップ萌えネ」
おわり
ああ、ホワイトデーの話なのに、銀土が二人とも出ないで終わった(笑)
なんとなく思いついちゃったんです……こんなのもあり……かな?