原作設定(補完)

□その45
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#447

作成:2019/03/03




3月3日、真選組屯所

「トシぃぃぃ、すまんが、ちょっと出かけてきていいか?」

「……どこに…………って、なんで正装(正月に作った和服)なんだ」

「それがさっ! お妙さんとこのひな祭りに招待されたんだよ!」

「…………近藤さん……天井裏とか床下から出没することは招待とは……」

「違いますぅぅ! ちゃんと招待されたの! ほら、証拠!」

「……大江戸スーパーのレシート?……」(8万円近くの長〜〜〜〜いレシート)

「これ払ったらパーチーに参加して良いって言ってくれたんだよぉ」(喜)

『……どうせストーカーされるなら金で妥協しよう、ってことか……まあ、いつもよりマシか……というか、こんなに大量の食料ってことは……』

「万事屋んとこと一緒か?」

「一緒というか、チャイナさんがメインだろうな。初めてのひな祭りとか言ってたし」

「……まさか……雛人形まで買ってやったんじゃ……」

「そっちは志村家のやつを使うんだって。借金で金目の物は処分しちまったんだけど、雛人形だけは、お母さんが持参したもので形見だから残してたらしい」

「……そうか……」

「じゃあ、俺、行って来るから〜」

「あ、近藤さん。ちょっと……頼まれてくれるか……」

「ん?」



恒道館

「近藤さん、いらっしゃい」

「こ、こんにちは」(ガチガチ)

「? どうしたんですか?」

「いやあ、玄関からお邪魔するなんて緊張しちゃうなあ、って」

「普通は玄関からお邪魔するものなんですよ」(冷たい眼差し)

「ははは」

「どうぞ、部屋の中で待っててください」

「おお、立派な雛人形だ」

「ゴリ! 料理もいっぱいね! ありがとうヨ!」

「どういたしまして(笑) ……あ……チャイナさん、服はそのままか?」

「そうアル。いっちょうらネ」

「じゃあ、丁度良かった……これ、着たらどうかな」

「! 着物!? ものごっさ可愛いアル!」

「ど、どうしたんですか? 女の子用の着物なんて……」

「それが、来る途中で着物屋の前を通ったら店員と目が合って、グイグイと強引に買わされちゃってさぁ」

「私が着て良いアルか!?」

「どうぞどうぞ」

「新八! これ着るアル!」

「はいはい。向こうで姉上に手伝ってもらおうね」

「姐御ぉぉ」

「……はぁぁぁ、出すもん出してすっきりしたからこれでいくらでも食える……って、ゴリさん、また勝手に来たのか」

「ところがどっこい、今日は俺、スポンサーだからね」

「……お妙に集られただけだろ」

「銀さん、それが、神楽ちゃんにひな祭り用の着物まで用意してくれたんですよ」

「あ? 着物? ……へえ、あんたがねぇ……」

「だっはっはっは。俺もやるときはやるんだよ!」(汗)

「…………まあ、じゃあ、この礼はあとできっちりするから」

「へ? そ、そう?」



数時間後、屯所

「……つーわけで、チャイナさんはすごく喜んでくれたけど、万事屋に"後で礼はする"って言われちゃってさー」

「……そうか……」




翌日、団子屋

「土方くーん、昨日は神楽に着物をどーも」

「…………なんで分かった」

「ゴリさんが神楽に着物を買ってやるなんて気の利いたことできるわけないでしょー。フォロ方十四フォローくんの仕業だとバレバレでした」

「チャイナにもバレたか?」

「いや、着物と飯に夢中で気付かなかったみてーだよ」

「……なら、いい」

「……あーあ、いいなーあ」

「何がだ」

「神楽。土方くんに優しくしてもらっちゃってさー」

「……仕方ねーだろ。ひな祭りだったからな」(笑)




 おわり



本当は文章も書くつもりだったのですが、
絶対に今日中に終わらないだろうな、ということで手抜き。
ひな祭りは神楽を主役にするしかないよねー。
神楽を可愛がっている土方くんというのが可愛い。

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