原作設定(補完)
□その44
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#438
作成:2019/01/29
「うぅぅぅ、寒い寒い。こんな日に出動なんてやんなっちゃうなぁ」
「ウダウダ言ってると切腹させるぞコラァ」
「副長、そんなこと言っても今夜は今年一番の冷え込み…………って、副長ぉっ! なんで隊服だけなんですか!」
「……悪いかよ」
「せっかく防寒に優れた隊服用のコート新調を松平のとっつぁんに承認させたのに、着て来てくださいよ!」
「説明くせーな。忘れたんだよ。別にこんぐらい寒くねー」
「寒いですって! 副長は外に居るんだから、俺のを着てください」
「いらねーよ。寒いって言ってただろうが」
「俺は中に潜入するんでなんとかなります」
「……サイズ、合わねーだろ、肩とか。動きにくい」
「そ、そうですね」
「なんだ、トシ、コート忘れたのか? じゃあ、俺のを……」
「あんたは脱ぐな」(怒)
「局長が部下に貸してどうするんですかぃ。土方さん、俺のをどうぞ、遠慮なく」
「……い、いらねー」
「そんなこと言わず」
「だ、だから、おめーのだって俺にはきつくて動きずら……ハッ!……俺を動けなくしてどうするつもりだ」
「……ちっ……」(逃げる)
「ちっ、じゃねぇ! こら、総悟ぉ!」
「ホントに大丈夫か、トシ?」
「大丈夫だ。寒い寒い言ってるから余計に寒く……」
「うぁぁぁぁぁ! 寒い、寒い、寒いぃぃぃぃぃ!!!」
「!!!?」(背後からぎゅーっ)
「旦那」
「寒い中お仕事ご苦労様でっす! ちょっとトシカイロに暖まらせ…………って、土方くんだけ寒そうじゃね?」
「う、うるせぇ、離せコラァ!」(ジタバタ)
「それが、かくかくしかじかで」
「なんだ、じゃあ、銀さんの上着貸してあげる」(いつもの羽織)
「あ? いらね……」(羽織らせ〜)
「俺の一張羅だからな、無くすなよ。仕事終わったら返しに来いよ。じゃーねー!」(逃げる)
「あ! おい、万事屋!!」
「……逃げ足速いですね」
「……ちっ……こんなもん着て仕事できるか。山崎、預かっとけ」
「嫌です。バレたらあとで旦那に殺されます」
「ははは。まぁ、突入まで着とけ。テレビカメラがいたから人目につかねーとこでな」
「局長、ちょっといいですか」
「おう」
「……テレビ……あのバカ……わざとらしいんだよ…………飯と風呂用意して待ってろよコラァ……」
おわり
……寒い日に考えた話……かな? メモにあった(笑)
手抜きじゃ無理があるところが多々ありますが、
いつものようにふわっと読んでください。