原作設定(補完)

□その44
22ページ/25ページ

#438

作成:2019/01/29




「うぅぅぅ、寒い寒い。こんな日に出動なんてやんなっちゃうなぁ」

「ウダウダ言ってると切腹させるぞコラァ」

「副長、そんなこと言っても今夜は今年一番の冷え込み…………って、副長ぉっ! なんで隊服だけなんですか!」

「……悪いかよ」

「せっかく防寒に優れた隊服用のコート新調を松平のとっつぁんに承認させたのに、着て来てくださいよ!」

「説明くせーな。忘れたんだよ。別にこんぐらい寒くねー」

「寒いですって! 副長は外に居るんだから、俺のを着てください」

「いらねーよ。寒いって言ってただろうが」

「俺は中に潜入するんでなんとかなります」

「……サイズ、合わねーだろ、肩とか。動きにくい」

「そ、そうですね」

「なんだ、トシ、コート忘れたのか? じゃあ、俺のを……」

「あんたは脱ぐな」(怒)

「局長が部下に貸してどうするんですかぃ。土方さん、俺のをどうぞ、遠慮なく」

「……い、いらねー」

「そんなこと言わず」

「だ、だから、おめーのだって俺にはきつくて動きずら……ハッ!……俺を動けなくしてどうするつもりだ」

「……ちっ……」(逃げる)

「ちっ、じゃねぇ! こら、総悟ぉ!」

「ホントに大丈夫か、トシ?」

「大丈夫だ。寒い寒い言ってるから余計に寒く……」

「うぁぁぁぁぁ! 寒い、寒い、寒いぃぃぃぃぃ!!!」

「!!!?」(背後からぎゅーっ)

「旦那」

「寒い中お仕事ご苦労様でっす! ちょっとトシカイロに暖まらせ…………って、土方くんだけ寒そうじゃね?」

「う、うるせぇ、離せコラァ!」(ジタバタ)

「それが、かくかくしかじかで」

「なんだ、じゃあ、銀さんの上着貸してあげる」(いつもの羽織)

「あ? いらね……」(羽織らせ〜)

「俺の一張羅だからな、無くすなよ。仕事終わったら返しに来いよ。じゃーねー!」(逃げる)

「あ! おい、万事屋!!」

「……逃げ足速いですね」

「……ちっ……こんなもん着て仕事できるか。山崎、預かっとけ」

「嫌です。バレたらあとで旦那に殺されます」

「ははは。まぁ、突入まで着とけ。テレビカメラがいたから人目につかねーとこでな」

「局長、ちょっといいですか」

「おう」

「……テレビ……あのバカ……わざとらしいんだよ…………飯と風呂用意して待ってろよコラァ……」


 おわり



……寒い日に考えた話……かな? メモにあった(笑)
手抜きじゃ無理があるところが多々ありますが、
いつものようにふわっと読んでください。

次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ