原作設定(補完)
□その43
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#424
作成:2018/12/06
「最初はグー」
「……」
「じゃーんけん、ぽん」
「……」
「あいこでしょ」
「……」
「しょ」
「……」
「しょ」×10
「……あ」
「はーい、銀さんの勝ちぃ」
「……」
「それじゃ、土方くんに決定ね。よろしくぅ」
「……」
「何? 何か文句でも?」
「……な、なんで俺がてめーんちのサンタクロースにならなきゃいけねーんだ」
「えぇぇぇ、そんな根本的なところからぁ? 言ったじゃん、教えたじゃん」
「……」
「だからね、今年も神楽がサンタクロースを楽しみにしてるんですよ。そりゃ、ものごっさ楽しみにしてるんですよ。でも俺は去年の銀サンタで正体がバレちゃってるんで、土方くんにお願いしたわけですよ」
「てめー、じゃんけんに関係なく俺に押し付ける気だったな!」
「えーー、そんなことないですぅ、負けてたら俺がやりました」
「チャイナにはバレてんだろうが」
「そんときは土方くんに“あれは本物だ”って言ってもらおうと思って」
「信じるかよ」
「それがさぁ、神楽ちゃん、すっかり土方くんのこと信用しちゃって、“トッシーが言ってたから間違いないアル”とか言ってんだよね」
「………」
「可愛いでしょ? なつかれて嬉しいでしょ?」
「……ま、まあな……」(照れ)
「そんな神楽がサンタを見て喜ぶところ見たいでしょ?」
「てめー…………だ、だったら俺じゃなくても……山崎あたりに……」
「ダメでーす」
「なんでだよ」
「子供に会いに来るサンタは家族の役目でーす。愛情があるから子供は幸せな気分になるんでーす」
「……お、俺は家族じゃねーし……」
「本気で言ってるなら………銀さん、拗ねるよ? 思春期の新八と神楽に土方くんと付き合ってるってカミングアウトして認めてもらうためにどんな努力したと思ってんですか」
「……俺が餌(お土産)で釣ったんだろうが」
「そうでっす!!!単純な二人でラッキー!!!土方くんグッジョブ!!!」
「………」(ため息)
「だから土方くんにやってもらえたら、神楽にバレたときでも嬉しいでしょ」
「……………分かった」
「じゃあ、神楽には酢昆布一ヶ月分とかでいいから。新八にはお通グッズでいいし、俺には……」
「てめーの分は買わねぇぇぇぇ!!!」
「えぇぇぇぇ」
「……つーか、なんか上手いこと言って金がねーから俺にプレゼント買わせようとしてるだけじゃねーだろーな」
「………そ、そんなこと、ないですよ。俺が負けてたらちゃんと自分で買ってたからね、うん。そんな甲斐性なしじゃないからね、うん」
『こんの甲斐性なしがぁぁぁぁ!!!!』
「ただいまヨー」
「おけーりー」
「どうだったアルか? トッシー、やってくれるアルか!?」
「おう、ちゃんと丸め込んどいたからやってくれるよ」
「きゃっほぉぉぉ!」
「ちゃんと"土方くんだって気付いてない"フリをしろよ。真面目にサンタクロースやってくれるんだから」
「分かってるアル! 私は女優ネ! 橋本環奈アル!」
「やめなさい、実写ネタは」
おわり
もっと小ネタがあったのに。
気が向いたら追加しよう。