原作設定(補完)

□その41
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#409

作成:2018/10/25




「おい、マヨラー。話がアルネ、ちょっと顔貸すアル」

「…………頼み事は、もうちょっとまともな言葉で言えねーのか」

「ちょっと、マヨネーズ依存症のイケメンの副長さん、話がアルネ、ちょっと顔貸すアル」

「…………」

『総悟のちっせー頃にそっくりだ…………言わねーけど』(←学習能力)

「土方さん、すみませんっ。銀さんの誕生日のことで提案があるんですっ」

「誕生日?」

「10日なんですけど、約束してますか?」

「……してる。二ヶ月前から何度も何度も会う約束をさせられたからな」

「あ、良かった。じゃあ、ちょっと……イタズラしませんか」

「……イタズラ?」

「銀ちゃんにどっきりを仕掛けてやるネ」

「土方さんには、約束がダメになったって嘘をついてもらって、約束通りに会ってもらえればいいです」

「……なんでそんなこと」

「ロクに給料も払わないくせに、"土方くんに会うまで仕方ねーからおめーらに祝わせてやる。ちゃんとケーキを用意しとけよ"(銀時声真似)とか生意気言うからアル」

「ホントに、給料も払わないくせに」

『あのバカ、ガキ共怒らせやがって』

「お願いします。ガッカリさせて寂しい思いをしてくれたらざまーみろ、なんで」

「良い薬アル」

「…………分かった。協力する」

「まじでか! マヨラー、ノリが良いアルな!」

「たまにはいいだろ」



当日

『さて、と。電話で"会えない"って言ったらガッカリしてたけど……割と普通だったな……慣れてるからか……ガキ共期待するほど良い薬にはなってねーんじゃねーかな。鍵は開けておくからこっそり入ってやれって言われてな』

コソコソ

『ん? なんか声が……』

「……はっぴばーすでー とぅ 俺〜、はっぴばーすでー とぅ 俺〜……」

『!!? あ、あいつ……一人で誕生日を祝って……』

「……ぐすっ……土方くんの嘘付き、バーカ、オタンコナス、ニコ中、マヨネーズ依存症」

「んだとコラァ!!!」

「!!? 土方くんっ! 来てくれたの!?」

「あ……お、おう……仕事がなんとか片付いたからな……」

「な、なんだ、そっか……来たのか、うん……なるほどねー」

『……たいしてがっかりしてねーような気がしてたけど……そうでもなかったみてーだ……』

「……一人で祝ってたのかよ、寂しいヤツだな」

「土方くんが約束破るからじゃん。新八と神楽もケーキだけ置いて帰っちまうしよー」

『それはてめーがガキ共を怒らせたせいで俺のせいじゃねー……けど、がっかりさせたんだから謝っておくか』

「……悪かった」

「本当にそう思ってるなら態度で示してくださいー」

「た、態度?」

「一緒にケーキ食ってくれる? マヨなしで」

「……お、おう」

「あと、泊まってってくれる? 朝一で帰らないでご飯も食べていって」

「……おう」

「それと、いっぱいイチャイチャしてくれる? なにせ一ヶ月ぶりだし」

「……おう」

「あとね、いつもよりちょーっとエロイこともしていい?」

「そ、それは……嫌だ」

「……約束したのに……俺、一人ですげー寂しかったのに……」(しょぼん)

『……う……』(嘘をついたので良心の呵責)

「…………分かった……ちょーとだけだぞ」

「土方くん、可愛いっ!!」(ぎゅーっ)

『……仕方ねーか……』



翌昼

「で、どうでしたか、土方さんとのデートは」

「ええっ、それ聞いちゃう? やだぁ、もう新八くんたらえっちぃ。銀さんの口からはとても言えな〜い」

「……いえ、いいです。具体的なこと聞きたかったわけじゃないんで。とりあえず、うまくいったみたいでよかったです」

「マヨラーも意外と単純でお人好しアル」



銀時から、新八と神楽への誕生日のリクエスト「良心の呵責で銀さんに優しくなる土方」


はぴば、銀さん!

 おわり



手抜きにしてもちょっと長くなりましたが、
二段オチの誕生日ネタでした。
銀さんが超へタレなのも演出です(笑)
いっぱい銀さんをお祝いできて良かった。

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