原作設定(補完)

□その41
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#406

作成:2018/10/10




「10日は空けておけ。仕事は必ず休みにするから」

「…………え?」

「誕生日だろ。今年はなんとかする」

「……そう……どうも……」

「嬉しそうじゃねーな」

「う、嬉しいよ、ものごっさ嬉しいです」

「ふっ……テロが起きないことを祈ってな」

『この男前めぇぇぇぇ』



「……というわけで、10日は多串くんとデートだから」

「珍しいアルな」

「珍しいですね」

「珍しいよな」

「いつも"忙しいバカ、誕生日って歳でもねーだろ"って言われてるアル」

「言ってますね」

「言ってるな」

「なんで今年は急にそんなこと言い出したアルか」

「仕事が暇なんですかね?」

「暇かもね。二週間電話もほとんどできない程度に」

「そのお詫びに銀さんに優しくしたくなったんじゃないですか」

「そうかもね。去年も、一昨年も同じだったけど、会ってくれなかったしね」

「じゃなかったら、別れ話アル」

「ちょっ……縁起でもないこと言うのやめてくんない!?」

「……でも、あり得ますよ」

「し、新八くんまで何言ってくれちゃってんですか」

「土方さんが仕事より銀さんを大事にしてるようには見えないですし、仕事に集中したくなったんじゃないですか」

「きっとデートの後で"もう俺たち終わりにしよう"って言うアル。定番ネ」

「やめてぇぇぇぇぇ!!!すごーく有り得そうなことを言うのはやめてぇぇぇぇ!!!」



当日

「…………」

「どうした。なんか暗いな」

「そ、そう?」

「甘いモン、足りねーか? もっと頼んでいいぞ」

「大丈夫、足りました」

「? じゃあ、他に何かあんのか?」

「…………」

「万事屋?」

「お、多串くんがさ、俺が何にも言わないのに誕生日にデートしてくれたから、何かあるんじゃないかって……し、新八と神楽が心配しちゃってさー」

「…………」

「お、多串くん?」

「……食い終わったなら外で話そう」

『"俺たち別れよう"フラグ立っちゃった!?』




「お、多串くん、どこまで行くんですか」

「…………」

「……あ、あの?……」(バクバク)

「俺が今年時間を取ったのは……不安だったからだ」

「ふ、不安って何が? 俺? 仕事しないから? 電話ぐらいできないのかって拗ねるから?」

「ははっ……そんなことじゃ不安にならねーよ」

「じゃあ、何?」

「いつまで誕生日を祝えるか分からないだろ」

「…そ、そんなこと……」

「あるよ。アニメは終わっちまうし、原作もちょっと猶予ができただけで終わるし、来年の誕生日までこのサイトが続いているか分からないだろうが」

「そっちの心配ぃぃぃぃぃ!!!?」

「もっともな心配だろうが」

「俺だってどんだけ心配したと思ってんですか! 新八も神楽も面白がって勝手なことばかり言いやがるし、別れ話されるんじゃないかって思っちゃっただろうがぁぁぁぁ!!!」

「いや、それは俺のせいじゃねーだろ」

「そうですぅぅぅ! 俺が勝手に心配になっただけですぅぅぅ!!」

「……俺のせいじゃねーけど……お詫びに今までの分まで祝ってやるぞ」

「……どんなふうに?」

「何でも言うこときいてやる」

「まじでか」

「……銀時」

「は、はは、はいぃ!?」

「誕生日おめでとう」

『この男前めぇぇぇぇ!!』


はぴば、銀さん!


 おわり



当日にお祝いしてあげたかったので手抜きになりました。
ま、バカオチなんでちゃんと書いても大差ないけどね!
本当に来年はどうなるか分かりませんが、
今年もお祝いできて本当に良かった。
銀さん、誕生日おめでとう!!


土方を男前に書くと土銀みたいになる(笑)

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