原作設定(補完)
□その41
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#405
作成:2018/10/05
「銀ちゃん、今年の誕生日はなにして欲しいアルか」
「そうだなー。お前らとケーキ食ってー…………夜にちょっと酒でも飲めたら最高だなー」
「任せとくアル!」
「新八! ニコ中を探すネ!」
「土方さん? どうして?」
「銀ちゃんが誕生日に会いたがってるからアル」
「え、そんなこと言ってなかったよ」
「言いたいけど言わなかったアル! さっさと探すヨロシ!」
「はいはい」
「ニコ中! 話があるネ! ちょっと顔貸すアル!」
「あ?」
「す、すみません、お仕事中に。ちょっとご相談があるんですけどいいですか?」
「……なんだ?」
「10日なんですけど、時間ありますか?」
「10日?」
「銀ちゃんの誕生日ネ。お前にも祝わせてやる、光栄に思えヨ」
「神楽ちゃんっ。土方さんも参加してくれたら銀さんも喜ぶんで、ぜひ」
「…………悪い、無理だ」
「なんでアルか! 銀ちゃんと付き合ってるんだろ!」
「仕事だ」
「銀ちゃんより仕事のほうが大事アルか! 酷い男アル!」
「神楽ちゃん、昼メロみたいなセリフ言ってないで、仕事なんだから仕方ないよ」
「………」
「もういいネ! 銀ちゃんには私たちがついてるアル!」
「あ、待ってよ。それじゃあ……」
「おい、ちょっと待て」
「はい?」
「……甘いモンとか買うんだろ。足しにしてくれ」
「…………」
「おい?」
「土方さんからのプレゼントですね! 銀さん喜びます!」
「言わなくていい」(照れ)
「そうですか?(笑) でも本当は一緒にお酒でも飲みたいなぁって思ってるみたいですよ」
「……そうか」
「お休みの日に誘ってあげてください。それじゃあ」
「…………」
当日
「銀ちゃん、おめでとーアル」
「銀さん、おめでとうございます」
「お前ら……こんなでかいケーキ買う金があったのか?」
「新八がヘソクってたアル」
「今日のために貯めておいたんですよ。遠慮なく食べてください」
「……ありがとうな」
「……銀ちゃんに素直に喜ばれると……キモイアル」
「死ぬんですか?」
「あんまりじゃね?」
「あと銀さんがいつも行ってる店に飲みに行っていいですよ。親父さんにツケてもらうように神楽ちゃんがお願いしてくれました」
「そっちはツケかよ」
「私にヘソクリはないアル」
「銀さん遅いなー」
「きっと誕生日を祝ってもらったのが嬉しくて深酒してるネ」
ガラガラガラ
「あ、帰ってきたみたいだよ」
「あ? ニコ中、一緒だったアルか」」
「潰れたから連れてきたぞ」
「銀さんと飲みに行ってくれたんですね」
「………たまたまだ」
「………あ!!もうこんな時間だ。神楽ちゃん、定春で家まで送ってよ。あ、でも神楽ちゃんを一人で帰らせるわけにいかないよね!じゃあ、今日はうちに泊まるといいよ。さ、いこう。じゃ、土方さん、後よろしく!」
「なにアルかー」
「お、おいっ」
バタバタバタ、ガラララッ
「………お前ら…強引すぎんだろ……」
しーん
「ちっ……どうすんだよ、これ…………別にここでいいか。じゃあな」
「……むにゃ……土方くーん……」
「………………ちっ」
「……もう飲めにゃいれす…………」
「………ぷっ、マヌケなツラ」
「……ん……」
『……土方くんの寝顔?……レアだ……』
「……すー……」
「……………………ん?……土方くん? ………あれ? 俺の部屋?……ないないない、土方くんがいるわけない。だって土方くんがお泊りに来たことないもの。じゃ、これは夢だ」
ぎゅ〜〜〜〜〜〜っ
「抱き心地も本物そっくり。あー、今年の誕生日は良い事ばっかりだったなぁ」
翌朝
「ただいまアル〜」
「……ふわぁぁぁぁ……ん…………やっぱり昨日のは夢だったか……」
「銀さーん、起きてますかぁ」
「うーい」
「おはようアル、銀ちゃん。朝ごはん持ってきたネ」
「あれ、土方さんの分も作ってきたんですけど、帰っちゃったんですね」
「………あ?」
「昨日銀さんをここに送ってくれて、その後の介抱もしてもらったんですけど……その様子じゃお礼も言ってないですね」
「………夢じゃなかったのか……」
「あ、ついでにケーキのお礼も言ってくださいね。実は土方さんが出してくれたんですよ、アレ」
「…………お前ら、実は何にもしてなくねーか?」
「祝う気持ちはプライスレスアル!」
「……ま、いいか」(嬉しそう)
はぴば、銀さん!
おわり
おおう。
手抜きにするには無理な長さだったかな。
でも手抜きにしないと3倍になっちゃうしな。
しかも書き終わってから、前にも書いたんじゃないかって気がしてきました。
……忘れよう(笑)